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  映像研究

時の速度

・202006252155。帰宅する京王線の中で。ふと今日が給料日であることに気づいたことから、では一ヶ月前はどうだっただろうかと思い出す。一ヶ月前はまだ5月だから、いわゆる自粛期間中につき、業務はほぼ完全にオンラインだった。それから約一ヶ月が過ぎて、生活はどのように変化したか。それを「以前と変わらない」とは言えないが、しかし「新しい生活」と呼ぶことにも違和感がある。引き続き引き延ばされているという感覚と、ツケを払わされているという感覚がある。そして何かを純粋に楽しいと感じることは霧散した。何が自分にとって純粋に楽しいと感じることだったのだろうか。この変化=持続を指し示してみようとすることから、防衛の意識を自覚する。夕方職場でスマートフォンの画面に友人が無事に出産したとの文字が浮かぶ。感嘆に近い言葉を投げる。タイムラインが動く。