&

  映像研究

追いついていない備忘録(追いついた)

 
・月曜日の今日(昨日)は黄金町へ展示の準備をする友人の設営(インスタレーションのインストール)のお手伝いへ。ホットケーキを作る器具にヘッドライトを装着して天井から吊るお仕事、あるいは色とりどりに染められたススキを発泡スチロールに差すお仕事、あるいはサーキュレーターを土の中に埋めるお仕事をする。おやつを食べながら無駄話をしに行っただけではないのかと少し反省しつつも、設営(の手伝い)は大抵楽しい。人の手伝いをすることで気がつくようなことがある。


・それで横浜方面に行ったときには必ず関内にある古書店に寄るようにしている。どっしりした古書店。大学の頃に大久保にあった高原書店に行くのが楽しみだったのは、そこが「どっしりした古書店」だったからだ。買うとか買わないとかはさておき(ごめんなさい)「どっしりした古書店」に入ると豊かな気持ちになる。ちなみに今日は適当な価格で売っていた高橋悠治という人の『たたかう音楽』を購入する。『たたかう音楽』を読みながら移動する。


・時間に追いついて、今やること/やるべきこと/やっておいた方が良いこと/やらなければいけないこと(ということが本当にあるのかどうなのかいつも考える)/やると面白いこと、がある程度把握出来てきたような気がする。けれどもしかしそれは幻かもしれない。わかったと思ったことはすぐに消え去る。そして圧倒的に偶然的な事柄、アクシデントのような事柄が、気がついたら自分の正面にある。あるいは自分の一部になっているだろう。受動的であることと、強い意志を持つことがひとつであるような心持ちについて。そういえば先週観た『おおかみこどもの雨と雪』という映画にはそんなことも描かれていたような気もしないでもない、というような話をインスタレーションをインストールしながら話したりもしていた(そこにいた3人がみんな観ていたから)。


・今週は誰かの手伝いで何かを作る一週間。