&

  映像研究

10月が始まる土曜日の備忘録

 
・驚くべきことに10月だ。時はいつも驚きを与える。はっとして手帳とか見る。そうして自分はようやく「月末のフェスティヴァル」の準備の準備のような段階を迎えつつあるけれども、指折り待つだけでは駄目なのだし、指をくわえているだけでは一層駄目なのだし、だから手とか目とかを動かして今は言葉とイメージを作ろうとするのだろう。顔の見える誰かや、顔を知らない来るべき誰かのことを想像しながら(それは少しだけ別の種類の想像だ)言葉とイメージを作ろうとする。新しいことを考えている。それは自分にとって新しい。アップデートとかでもある。


・ランチは(少しだけ)久しぶりに某小金井のカレー店へ行く。ランチを食べつつ近況報告しつつ本棚の古書コーナーのアップデート。小さなアップデートを繰り返しながらも、そしてそれはそれで意味のあることだと思いつつも、何か別の変化があっても良いと思った。それは勘だ。ランチタイム終了後にフェスティヴァルについての相談。人が集まる場所であるところの食べ物屋さんで考える事柄は、人が集まるフェスティヴァルを構想する上でぴったりすることがあるような気がする。


・その後業務へ。帰りがけに女性の衣料品を販売する店にこそこそ入って『マーマーマガジン』の新しい号を購入。特集は「今いちばん知りたい未来をつくる方法のこと」だ。セヴァン・カリス=スズキという人と、田中優という人と、鎌仲ひとみという人と、ヘレナ・ノーバーグ=ホッジという人が記事になっていた。「原発のない国NZの自給自足生活」という記事も読む。あるいは表紙の裏に小さく「マーマーマガジンを信じるな 自分を信じろ」と書いてあったりするのは少し変で面白い。そういう冊子が企業の広告でもあり得る2011年の不思議を考えたりしながら帰宅。