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  映像研究

木に触れる木曜日の備忘録

 
・目が覚めたならば八ヶ岳。9月29日の最前線。一瞬「ここはどこだっけ」と思って起き上がったならば山の裾野の家に差し込む朝の光。秋晴れらしい秋晴れ。天高く雲は無し。木の間に見えるのは鳳凰三山。そのような朝の光の中でまったく現実感のない現実の朝食。ぶどうを食べる。いちじくのジャムでパンを食べる。そのような朝食の時間を過ごしながら、何だか時代がわからなくなりつつも、しかしテーブルには2台のmacbookがあるのだからとりあえずこれはやはり2011年だ。そして朝食後は2本の斧。薪ストーブ用の薪を割るために(という口実で)自分はS君の実家に来たのだった。それはきっともしかすると多分いつかの秋の日のつづきなのかもしれない。二時間の薪割りで完全に筋肉痛の予感。しかも薪を割るどころか失敗して飛んだ薪で庭の植木鉢を割った。駄目だ。



・そして薪割り終了後はおはぎを食べながら休憩。秋の平日の昼の静かに煌めいた時間。車で出かける。八ヶ岳がバックに見える場所で車を停めて4人で記念撮影3枚。笑顔ver.・しっとりver.・ジャンプver.。すべてがいつも通り。駅まで見送ってもらって「ではここまで」と旅の無事を祈って分かれる。彼らは西へ。自分は東へ。



・そしてその後はまた違う場所でまた違う人たちと集まる。昼下がりの相模湖駅で下車してバスでしばらく山の方へ。某所の木工作業所の小屋を作っているところへ遊びに行ってみたならば、事情がわかっていないままに金槌を渡されて、その小屋作りにも一瞬だけ参加。さっきまで斧を握っていた手で細い釘を打ち込むのもまた面白い。きれいな小屋だった。木で作られていた。暗くなって作業が終了したならば車で送ってもらって高尾駅まで。食堂で晩ご飯。帰宅したら自動的に22時に就寝。