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  映像研究

本当の・夏が来た(来た場合の予習)

 
・もう既に夏が来たような気持ちでいる7月の初旬。熱帯夜のような夜にバブル末期のbefore渋谷系的なJ-POPを次から次へとYOUTUBEで観ていたならば、渡辺美里の『夏が来た!』は本当に素晴らしい。「敢えて」とか「逆に」とか「むしろ」とか「一周して」とか「ある意味」とか「普通に」とかの注釈一切なく基本的に渡辺美里が好きだ。『サマータイム・ブルース』という曲を数年前の夏のドライブで聴き直したときの衝撃。『BIGWAVEやってきた』のイントロの切なさはどうしたものか。そして「本当の○○」というフレーズに極端に弱い自分のような人でなくとも『夏が来た!』の「本当の、夏が来た・生きている、眩しさ」という歌詞は結構本当に凄いのではないか。(思わず「本当の夏」で検索した。)そしてミュージック・ビデオも相当に凄い。ハイファイな質感&ローカルなロケーションという意味では案外2011年ぽくもあるのではないかという発見及び解釈。このミュージック・ビデオをハイヴィジョンで設定ごと完コピしたいと思って、横に伸びた画面のサイズともう少しだけ黒がしまった色味の映像を想像してみた。若干暑そうなレモン・イエローのトップスが気になったけれどもそれもまた良し。川沿いを自転車で走る人を全力で撮影したい。