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  映像研究

衣について

 
・衣(い)について考えて実践する2009年は梅雨。雨の音で起床する水曜日に山部アパレル部門が始動。半袖の季節にギリギリ滑り込みでTシャツの製作をするのです(刷るのです)。前日は中華を食べつつミーチング。そして雨が激しく降る朝の新宿に集合して買い出し。ボディは全くDiYではない某大型「ファスト・ファッション」のメーカーのものを使用することに決めた。なぜならばそれは山にも着ていける速乾性のものだからだ。いくらDiYでも綿は駄目だ。あれは汗を吸うだけ吸って冷たく重くなるのです。そんなことを考えながら買い出しを終える頃にはすっかり晴れて、梅雨の中休みのTシャツ日和的な陽気になる。



・そして今シーズンのTシャツ制作を開始するにあたって懸案だった「Tシャツくん問題」も何とか解決。長年連れ添った彼には申し訳ないけれども、ぼくらはTシャツ製作のネクスト・ステージに進むべく、よりDiYな方法を選択することに決めた。八百屋で調達した段ボールの箱と東急ハンズのオシャレインテリアコーナーにあった(どこがどうオシャレなのかは不明)ブラック・ライトの蛍光灯での「Tシャツさん(大人)」の構想、そして実験。持つべきものは(元・高偏差値の)友人だ。渡来&エラーで原版を試作、そして製作。素晴らしい結果が得られる。途中「夏野菜カレー」のディナーで中断。なぜかスパークリング・ワインもスパークリング。



・すっかり夜も更けてきた頃には次々に見事なTシャツが刷り上がる。今回は2009S/S「#001-YAMABUイラストレーションTシャツ」と「#002-ソローで登ろう"Walden"Tシャツ」の2種類が完成。男性でも女性でも、あるいは大人から(乳)幼児そしてご高齢のハイカーの方まで幅広く着ていただけるTシャツをモットーに製作していこうと考えている次第でございます的な、上々の出来上がり。製作直後に某東コレ系ブランドが数年前に、かなり近しいヴィジュアルの「そろーなTシャツ」を製作していた事実に軽く落ち込んだけれども、そんなことは気にしません。なぜならばこのTシャツは「速乾性」の素材を使用した、非常に実用的な衣類なのですから。