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  映像研究

東京は春

 
・19日〜23日の「ソウル・ツアー2009年春」から帰ってきて過ごす、東京は春。「時差はなくとも時差ボケでして」を言い訳にして快調に休む24日と25日の2日間。25日はどんよりor雲の切れ間に太陽、を繰り返す妙な天気の中、川崎市市民ミュージアム『複々製に進路をとれ 粟津潔60年の軌跡』と川崎市岡本太郎美術館『第12回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展』を梯子する。粟津潔の60年代〜70年代のポスターはかなり格好良かった。あれが「デザイン」なのだとしたら完全に自分は「デザイン」に夢中になってしまうだろうけれども、あれは「デザイン」とは違った何かのように見えた。少なくとも現代の感覚においては。あくまでも個人的なメッセージを伝える私信のようなものとしてのグラフィックの面白さに注目する。


・その後登戸方面から何故か汗だくで新宿方面へ戻る、東京の春。そしてあっという間に再開される業務・2009の前では「ソウル・ツアー2009年春」の写真やら映像やらの整理さえままならず、ましてや旅日記なんてもうなかなか書けない。書けないけれどもあんまり時間が過ぎてしまうと「夏休みの最後の日にまとめて書いた絵日記状態」になってしまう(微妙に時系列があやしくなってきてしまう)から、それだけは避けたいと思い、とりあえずギリギリ現場にいた感覚が消えてしまう前に可能なかぎり備忘録したいと思っている。そしてそこから考えた事柄とともに。味覚だってなんだっていつかは消えてしまうのだから。


・そんな東京は春。高尾駅南口にあるお寺(神社?)の桜の木はモリモリと満開。ライトアップされて不思議な存在感でそびえ立っていた。ところでしかし、韓国の床暖房であるところの「オンドル」が恋しい今日この頃。体感的には東京の春の方が寒い。(*画像は写メした高尾の桜の木です。)