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  映像研究

ベタに業務の日々

 
・ベタに業務の日々は、ネタでもメタでもなく、朝7時に家を出て夜10時に帰宅する、固有名詞の登場しづらい、購入履歴を書きようのない、連続も断絶も綴りづらい、とても健康的な日々。京王線で眠ることがどんどん得意になる日々。代用ゆたんぽのペットボトルに入れるための湯を沸かすことが日課になりつつある日々。そのような湯を沸かすほんの一瞬の時間に今日の一日を思い返すような備忘録。


・眠る直前に一日半ページずつ読み進めている(それを進んでいるとしてよいのかはさておき)のは、高田宏の『八ヶ岳・森の時間』。ソロー『森の生活』をゆるゆると読み進めつつ、ソロー『森の生活』について書かれた本をじわじわと読み進めるシリーズ。それにしても『森の生活』と鴨長明方丈記』みたいなものを比較してしまうというところが興味深く、しかし『方丈記』なんて大学入試の文学史で「そんなんあったなぁ〜」的なレベルのものだったけれども、もはやそんなことではいけない(?)のです。そんなわけで春になったら『方丈記』だって読んでみたいと思う。


・業務帰りに立ち寄った新刊書店・新宿ブックファーストにて、表紙の女性にぐっときすぎて思わず購入してしまったのは、谷川俊太郎特集のArne(アルネ)。時間が空いたならば詩を読みたい(詠みたい)し、ニット帽も編みたい(あんまり似合わないけど)し、パンだって焼きたい(来年取り組みたいアクティヴィズムのひとつだ)し、そんな日々に、これらの特集や記事はあまりにも毒なのでした。