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  映像研究

水曜日が過ぎて記す備忘録

 
・朝から清瀬へ向かって父親が入院している病院へ。随分回復していて退院の予定も立ちそうとのこと。病院で偶然知り合った人についての話を聞く。人はどんな状況でも偶然に新しく人と知り合うということを思い出す。それは例えばあの『すいか』の白石加代子演じるお母さんのような状況だ。そしてこちらの近況についても話す。このところふと自分がある見えないネットワークの中に存在していると思う。そのネットワークを手に触れられるようなものとして感じる。その後地元の友人と久しぶりに会ってお互い水曜日は休日だというから夕方からビールを飲みつつ近況報告。家族での新生活について先輩から色々アドバイスを貰う的な話題。色々なことがある。かつてのいつかならば「何かこの状況を変えるようなことならばどんなことでもいいから起こって欲しい」とか思っていたかもしれない。そのように思いながら日々の生活を繰り返すようなものとして過ごしていたのは間違いなく過去だった。今はそうではないような気がするね、というような話をしたりしなかったりして、あるいは新しいFlickrのデザインどうだろうね、というような話をして別れる。都内へ。職場のほとんど話したことのない方の誕生日会という名目の集まりに、偶然その会合の日取りを決めている時に隣に座っていたから、という理由で参加する。そういう偶然が面白い。人はどんな状況でも偶然に新しく人と知り合うということを思い出す。全然唐突に「スピノザの『エチカ』って本が好きなんですよ」とか言われると思ってなかったので、そういう偶然が久しぶりに面白かった。人はどんな状況でも、完全に偶然に/その偶然をうまくつかみ取って、新しく/まったく新しく/あるいは知っていたけど知らなかったことがあるように、関係が生まれる、ということがあるのだと思う。そのことを思いながら帰宅。