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  映像研究

竹と帆布でできた椅子を作ろうと試みる月曜日

 
・ふと目覚めれば週が明けていた8日の月曜日。はらっぱ気分が全然抜けないまま本日は休日。旅行帰りだという山部T部長に連絡を取ってとりあえずお昼に合流する。本日のプログラムは、先日遊びに行った陣場街道沿いの木工作家の方のアトリエにあった「竹と帆布でできた椅子」を再現するための作業日・初日。差し当たって竹を手に入れなければいけないと思い、竹に焦点を合わせながら近所をぶらつくこと小一時間。公園で伐採されている山積みの木の中から使えそうなもの数本を探し出し(ちゃんと許可を取った上で)拾得する。竹を抱えてT邸に帰宅しておやつを食べながら計ったり切ったりと手を動かし始める。T家Wちゃんも裁縫で帆布サイドから攻める。真剣に30代の男女3人が「竹と帆布でできた椅子」を作る平日の夕暮れ。



・とりあえずプロトタイプが完成してわいわい言いながら軽く座ってみたりする頃にはすっかり日も暮れて露出ド・アンダー。しかし完全に見えた。青写真が見えた。うまくすればフェスまでに量産できるかもしれない予感。作業後当然のように晩ご飯までT家でごちそうになる。椅子製作を含めて財布に触れもしない完全な0円生活。そういえば昨日から誰かにごちそうになってしかいないことに気づく。「子どもの頃の親との関係について」「ネットワークを介したコミュニケーション」などについて歓談する高尾の夕べ。23時帰宅。



・そうしてその後鋭意製作中のウェブ・サイトを公開に向けてテキストを手直しなど。一応作業終了。今後も随時更新の予定。「マウンテンのミーチング」という書き方で、検索的なものを微妙に逃れながら、(そういえばもう三年ほどに渡って)カウンター的に、そしてサブリミナル的に、インフォメーションしてきたこのキーワードが、とうとうリアルな(まだ今はヴァーチャルだ)何らかの集まりになろうとしている。山登りと場所としての山とアウトドア・アクティヴィティ、そこで考えたことを日常の中で活かすアイディアの色々。そして日常に対する祝祭はフェスティヴァル。長い時間をかけていろいろな点がつながってきたのならば、生まれる。ただの楽しい時間であると同時に何かのモデルでもあるような特別な集まりが生まれる。生まれるみたいです。