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  映像研究

過ぎゆく、金・土・日・月・夏

 
・8月20日(金)。一日業務。行き帰りの電車のなかだけでは一向に進まない夏の読書計画は毎年恒例。最近図書館で借りてみたのは、内田樹他者と死者―ラカンによるレヴィナス』、そしてそのレヴィナスの『神・死・時間 (叢書・ウニベルシタス)』、岩田慶治死をふくむ風景―私のアニミズム (NHKブックス)』、宮家準『霊山と日本人 (NHKブックス)』。特に何も意識せずぽいぽいと選んで貸し出しカウンターに積み上げてみたならば背表紙の「死」と「霊」の文字がずらっと並んで納涼感溢れる。夏ですから。読めるものから読む。



・8月21日(土)。連休一日目。ざっくりと洗濯をして外出。四ッ谷のCCAAへ。「山伏」について調べていたときに引っかかって以来ずっと気になっていた「くくのち学舎」の講座にスケジュールがあったので行ってみる。本日は徳野雅仁という方の『都人のための自然栽培(2)虫の話編』という授業。どんなもんかな?くらいのテンションで聴きに行ったもののなかなか興味深かった。農薬を使わない自然農法ってもっとスピリット的なものかと思ってたがそういうことではなくて、生態系が機能していれば虫がいても天敵が食べてくれるという話だった。雑草を生やすことから始める。「天敵」って言葉を使いたい。しかし当面うちの庭的なスペースでは難しそうだ。そうして四ッ谷〜神保町〜新宿〜荻窪とぶらり本屋を見つつ最終的には東小金井へ。西東京を代表するロック・フェスティヴァルへ。楽しい夜。



・8月22日(日)。連休二日目。とはいえ午後から業務の一環としての母校訪問。この訪問も毎年恒例だ。夏の終わりのキャンパスは人もまばらでちょっと良い風景。母校の図書館がハードコアなお洒落ダイニング(語義矛盾)みたいになっていて恐ろしくて(本当は忘れていて)近づけなかった。そのことが残念だ。大学の企業努力が痛ましい。何となくわかっていたけど、そこはもう、T.A.Z.=Temporary Autonomous Zone=一時的自律ゾーン、ではないかもしれない。そうして帰ってきて自由にTシャツのデザインについて考える。



・8月23日(月)。一日業務。ベルクのモーニング・プレートを食して出勤。ベルクがあったからこの夏もこうして無事に乗り切れそうだ。ありがとうベルク。友人夫妻からもらったビアチケットは魔法のアイテム。ビール一杯だけ飲みたい夕方には思わず一日二ベルク。そうしてどれほど暑さが続こうと、中央線の阿佐ヶ谷を過ぎたあたりの区民プールが光り輝いていようと、アイス・コーヒーがぶ飲みしても、ふとipodからpupaの「Anywhere」が流れてくれば、去年の焚き火のシーズンを思い出して(個人的テーマ・ソング)こっそりと秋が待ち遠しくもある今日この頃。半ズボンも履き納め。ショップ店員くらいシーズンを先取りしたい。