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  映像研究

扉を開けても、大晦日。日記。ピリオド。

 
・前日に引き続き(中くらいの)大掃除をする、そんな今日は大晦日。布団を干す。デスクやら棚やらの埃をはらう。その合間をぬって昨日お土産で貰ったカレーを食べる。積んだままの本を積み直す。返信してなかったメールを返信する。そうこうしているうちにあっという間に午後。うっかりすると更にあっという間に2009年だ。



・そしてそのような昨日と今日が、今年と来年とがせめぎ合う今。平常の心持ちならば、ブログらしいブログ、日記らしい日記みたいなものに対してちょっとした気恥ずかしさを覚えながら、結果的に意図しない「備忘録・オブ・アブストラクト」みたいなものを意図するような自分だって、なんとなく急に、今日に限っては「2008年の10大(重大)ニュース」みたいなものを記しておきたいと思った。思いついてしまったのです。ということで、これらは極めて個人的なNEWS。
1位 引っ越し(杉並区荻窪から八王子市高尾町へ/生活が変わる)
2位 部活(山部活動が順調にステップアップ/森林限界へも挑戦)
3位 仕事(事務所修業期間満了/友人知人関係で撮影などを少々)
4位以下は「(限定的に)古書店開店」「アップル製品を立て続けに購入」「とある雑誌に(こっそり)寄稿」などなど。これだけ書いてみると、このような個人的なニュースが一般的なものなのかそうでないのか、あるいは派手なのか地味なのか(地味だろうなぁ)わかるようなわからないようなところだけれども、それにしても周りを見回してみれば、結婚や出産、転職に起業、あるいは裏切りや猥褻やぼろ儲けの罠や…(嘘)、色々なニュースがある中で、しかしこのような「個人的なニュース」は、どんなに忙しなく動いている人ですら、こういったかたちで並べてみるということで、何かちょっと一息ついたようなところがあって、面白い。



・そしてそのような自分の一年間を振り返りつつしていて、こちらも思いついてしまった「(個人的)2008年の漢字一文字」は、ズバリ『点』に決定。「点」というと、ピリオド、ドット、ポイント。なんと言うかこれはつまり「句切り」や「中心」「単純(なもの)」のイメージ。年頭からの流れの中で、言うなればユニット的な事務所ベースの仕事の仕方にひとまずピリオドを打って(点だ)、「ソロ活動」(点だねこれも)というような方向にシフトする中で、引っ越しをして生活の拠「点」を移動し(何か駄洒落みたいになってきたぞ)、あるいはまた、山登りをすることで気づく「宇宙の中で自分なんて点みたいなものだ」とかなんとか…(完全にこじつけです)。しかし物凄く雑なまとめだけれども「シンプルになる」という部分では、何か相応しい共通のイメージを持っていたりもする。宇宙・日本・高尾。そうなると2009年は「線」なのか、そうなのか。どうなのだろう。とりあえず意外と面白いので、新年会で他の誰かにも聞いてみることにしようと思う。



・そして、そうならば、逆に「個人的でないかもしれない2008年の10大(重大)ニュース」あるいは「個人的に気になった2008年の10大(重大)ニュース」はと言えば、これは順番をつけられないけれども、3つくらいあげるならば、やっぱりまずはここ最近10月以降の(まだ空気感としてしかわからないですけれども)『不況、不景気、あるいは恐慌』が気になって仕方がないし、一方事件的な事柄ならば、当初は可能なかぎりまともに考えたくないなぁと思っていた6月の『秋葉原連続殺傷事件』が今となっては印象深く、またそれらに対してあまり一般的ではないかもしれないけれども『3月末にアントニオ・ネグリが来日(するはずだった)から7月の洞爺湖サミットまでのアクティヴィズム』も大きかった(もしかしたらこれが一番大きかったかもなぁ)。いずれにしてもその3つに共通するのは、その事柄それ自体の重要性以上に、そのことをきっかけとして、色々な人たちが色々なところで色々な発言をしているということで、そしてそのことは、想像以上に色々な事柄が色々な部分で繋がっているという、当たり前と言えば当たり前のことを再認識させてくれたように思う。



・そしてついでに来年の「2009年がこうであったらいいな(予想)重大ニュース」みたいなものだって書いてみる。だってもうどうせ2009年になれば今日のことなんて忘れていくのだし、破られたらそれはそれってことで、ちなみに自分はたびたび(自分で)確認しているように「新年だからって目標を立てる」みたいなことはあまり苦手だけれども、何よりも嫌なのはそういうものを他人に強要することです。自己啓発が趣味の人は別にそれで良いけれども他人にそれを強いることは本当につまらないことだ。だからこそこのような自主的な、極めて適当な予想(目標ではない)は「せっかくだから」書いておいて損はないように思うのでした。あるいはこれは自分の2009年の新しいモードなのです。
1位 旅行行く(可能ならば国外に行きたい/しかも経済が思いっきり良かったり悪かったりする都市がベター)
2位 展示する(広い意味で/場所、形態、内容、問わず/オンラインでも可/ただし自分がオッケーだと思えるクオリティーは必須)
3位 山部メディアになる(上記の「展示」とも関係/オンラインも良いけどこの不況にあえて紙媒体がいいなぁ/山パーティー
4位以下は「Tシャツ作る」「料理する」「読書する」「もちろん山登る」「当たり前だけど健康」「色々な人と出会う(これは本当に大切だ/しかし既に出会っている人とどんどん遊ぶことも同じように大切だ)」などなど。



・そしてでも、このようなことを、このように書き連ねているからといって、何と言うか「アゲていこう」的な(?)、やっきになって名刺を集める的な、規模が出かけりゃでかいほどいい的な、そんなテンションは、もう全然わからない。しかもちなみに流行ってもいないだろう。だから自分は、こっそりと、ひっそりと、のんびりと、ときにわいわいと、勝手に、低コストで、おしゃれに、色々進めようと思っております。



・そんなわけで(去年も同じことを書いた/ちょっと気に入っている)直接お会いした方もそうでない方も、良いお年を。