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  映像研究

入口

 
・気がつけばゆるやかにスクーリングが続く(と言っても5日)。そして今日は久々に何にもなく休日。


・昼すぎに不動産屋に行く。「基本的には更新するつりなんだけどもし似たような条件の物件あるいはやや条件が良い物件があったならば引っ越すという選択肢もなくはない」という旨を伝え10分ほど探してもらった結果「ないですね/絶対更新した方がいいですね」という結論を出される。確かになぜ敷金&礼金を払い更に家賃が値上がりして今よりも駅から遠く狭い部屋に住まなくてはいけないのか、全く訳が分からない。気分転換なら他に(もう少しリーズナブルな)方法があるはずだ。例えばジョギングとか。そして今日は今の住居がそれほど恵まれていることを確認した、ということにしておこうと思う。


・JRで代々木まで。そこから千駄ヶ谷を散歩しつつ「バリーマッギー展@ワタリウム美術館」へ。
会期ギリギリになってしまったけども、観られてよかった。ナチュラルにエクストリームなものへの感度が弱い自分のような人間でも「グラフィティ」というものがどういうものなのかわかったような気がした、というような意味で、優れて「文化的な」展覧会だったと思う。そして作品の一部のお洒落モーショングラフックスから、映像制作に関して思うところあり。


・その後事務所で郵便物を確認しつつコンビニで国民年金。国民で居続けるのも中々大変なことだと思う。



・そして夜は、遊園地再生事業団の『ニュータウン入口 または私はいかにして心配するのをやめニュータウンを愛し土地の購入を決めたか』@三軒茶屋シアタートラムを観る。初の宮沢章夫作品観劇は、かなり期待していたそれ以上にかなり面白くて、ほくほくしつつ色々考えながら帰宅する。


・『ノイズ文化論』のような問題提起とエッセイやブログでの視点のようなものが、こういうかたちで構成されていることに勝手に感動しつつも、そのエンディングでは最近感じることのなかった、なんというか自分に跳ね返ってくる種類の恐怖を感じた。そして「ハッピーエンドかそうでないかは宙づりにしています」みたいなことを制作意図の一部として述べるような作者/作品は沢山あるけれど(そしてそういうものはたぶん大抵「なんとなくポジティブ」だけれども)、本当に「ある状況が絶望でもあり希望でもある」ということを指し示すためにはこれくらい、事象なりメディアなりを再構成し尽くさなくてはいけないのだな、ということを強く感じさせられた。そしてそれは「現代○○(この場合はもちろん演劇)」の、ほとんど宿命なのだとも。


・ちなみに劇中にある「ディズニーはー?」と叫ぶ場面で、舞台作品のリアクションとしては珍しい「泣きながら笑い(ながら考える)」という体験ができたのも面白かった、というような導入で誰かとこの芝居の話をしたいなぁ、と思ったので周りの人にそれとなくお勧めしてみようかと思ったりする。