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  映像研究

7月は終わる

 
・7月が終わる。またひとつ夏が終わる。それは縁起でもないはなしで、まだ夏ははじまってもいない。


・サマースクール後は(少しだけ)ウィンドウ・ショッピング。完全にセールが終わりかけのエディフィスとかアーバン・リサーチとかでkolorの服を探してみたけども全くなかった。あのてろてろしたポロシャツがちょっと気になっていたのだけれども。仕方がない。その他、良品計画やブック・ファーストを覗きつつも何も買わず。椹木野衣の新刊はそのうち読むだろうと思う。


・そしてその後事務所で借りていた、トリン・T・ミンハ『ありのままの場所』を観る。「ありのままの」場所、とはなにか。民俗学が、映像が、定義するということが、野蛮なものである/野蛮なものでしかないという認識を経て表現はどのように成立するのか/しないのか。そんなことを考えたり考えなかったりしながら、揺られていた帰りの井の頭線はめちゃくちゃ混んでいた。混んでいるから読みづらい。『さようなら、ギャングたち』も読んでいる。


・あるいはまた、昼間はずっと田中康夫とか小沢健二とかについて考えてもいた。