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  映像研究

市役所の裏には牛が住んでいるのだ

 
・早起きして区役所へ。某市からの転入手続きは思いのほかスムーズに終わる。
それにしても同じ役所でこの違いは何なんだ。前住所(東京都です)の市役所はまるで村役場みたいなニュアンスのおもむきのスメル的ななにかが立ちこめているのに、現住所(東京都です)の区役所はまるで汐留にそびえるアレみたいだ。


・移動中、ipodpodcasting版『文化系トークラジオLife』(いつの間にかキーワードになってる!)のバックナンバーをひと通り聞き終える。あらためて考えることは、鈴木謙介仲俣暁生佐々木敦津田大介…etcのメンバーが一堂に会するこの番組はほんとに00年代のミラクルだということ。例えば古本屋で古い「GS」とか初期の「インターコミュニケーション」とかパラパラして「おー、こんな豪華なラインナップが」とかいうのと同じような(ちょっと違うような)感慨が、5年10年先にあるのかもしれないなーとふと思う。ちなみに個人的には、鈴木謙介氏が「ワナワナ」震えてた『ロスト・ジェネレーション』の回と、絶妙の緊張感の『糸井重里』の回がベストテイクでした。
そしてまた「普通に考えたことを普通にしゃべる」、という(それだけの)ことが、これくらいメディアとして力を持つ(グルーヴを生む)ということにはきっと何か新しい可能性があって、それは例えば「社会学」を中心に据えてもありがちなプロレス的な言説には陥らない(部室トークの賜物?)すごく現代的なバランス感覚、あるいはおしゃれ感覚、みたいなものによって生まれるコミュニケーションなのだと思う。
そしてそれはとてもとても貴重だ。


梅田望夫ウェブ進化論』、『ウェブ人間論』をあらためて読み直しつつ、「はてなダイアリー」の構造とかも考え直しつつ、あらためて「日記を書くこと」と「表現すること」(あるいは表現のし辛さ)の関係について、過去に書いたエントリーの続きを考えられないかなとか思っている今日このごろ。