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  映像研究

PAYDAY・未来・物語

 
・冬の通常業務は中休み。



・年末が進行して日付と曜日が定かではなくなるなりに本日はPAYDAYだったということを思い出して金融機関にて各種支払い業務。PAYDAYということからの連想で「HELLO WORKS」を思い出してipodで久しぶりに歩きながら聴く。そういえばHELLO WORKSが年末の東京のサウンド・トラックだったのは既に3年も前のこと。2007年の年末には新しいipodでHELLO WORKSを聴きながら表参道へ『おばさんたちが案内する未来の世界』を観に行ったりもしたのだ。と今でこそ普通に記せるが当時はそれが何か特異なイベントであるように思えておおぴらに人に言えなかったし実際そういうところがあったと思う。あれから3年が経過して例えば今はもう未来なのか。未来だ。未来の世界だな。ipodを買い替えたばかりの2007年。山部は活動を始めて少し。ダナーのシューズを購入したことも懐かしい。そしてしかしそう考えれば今度はまだ3年しか経っていないということになる。3年だ。3年だな。



・休日である本日は八王子の図書館へ行き雑誌コーナーから「AERA」の2ヶ月ほど前の号を借りてくるという大きな目的がある。「現代の肖像」としての木皿泉のインタビュー。借りるときに少しかなり緊張するほどに期待して読んだけれども、しかしそれは「インタビュー」というようなものではなく、ドキュメント的な、クロニクル的な、何かだった。多少なりとも華やいだウェスト東京の風景にはあまりそぐわない種類のハードボイルド・リポート。でも、それは、考えてみれば、当然のことなのだと思う。あのようなドラマの、あのような台詞は、何かちょっと予想できないような地点から運ばれているのだろうな、と思っていたから、むしろすんなり読むことができた。どのような生活が「普通」か、というような基準を差し挟むことには全く意味がないけれども、それでもやっぱり思うことは、あの「木皿泉」という作家の作品は、ユニークなユニットのあり方と、あのような「普通の生活と呼ばれるようなもの」に対して意識的にならざるを得ない状況から生まれているのだろうということ。



・そして2011年は「物語」について考えたりしてみようかとも、ふと思う。