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  映像研究

名前のおぼえられない食べものなど

 
・冬の通常業務。



・過ぎゆく年末の一日一日を定点観測。朝は時間に余裕があれば「BERG」へ。いつものモーニング・プレートを注文しようと思ったら「今日はクリスマス・モーニングもあります」と言われて、限定ってつくとあいつもう駄目みたいな自分は「あ、じゃあ、そのクリスマスの方で」と、朝からしっかりした味のハムを噛み締めながら指折り数えて今年ももう残り7日しかないじゃないかと気がつく。今日から30日まで通常業務へ行き、隙あらば山に登ったりしたならばあっという間に第9があれで除夜のあれもあれするのだろう。そうしたら兎だ。



・業務終了後にご近所の高尾T邸から夕食のお誘い。忘年系カレンダーが真っ白な自分は迷わず直行する。頼まれたバゲットと頼まれていないシュトレンを購入して21時からローカルかつミニマルなパーティーに途中参加。テーブルの上には「モホピコン」という名称だけでは本当に何の何なのかわからないそれは、料理?ソース?ペースト状のものがあり、勧められるままにパンや芋に付けて食べると美味。そのように美味しい食べ物が次から次へと出てきた。「血液型の話題」「大学生の頃の酷く酔っぱらった話題」「男女のエキサイティングな話題」「村上春樹は父親と同い年なのに『レディオ・ヘッド』とか言うのはどうなのかという話題」「ノルウェイの森の話題」など。



・すべてがうっすらとクリスマス風味。多摩御陵方面の坂を上る途中に、少し遠くの景色を見て「ああ、あたらしくファミレスできたんだ」と思ったら「月」だった。街並から浮かび上がったオレンジ色の楕円形の光が、ファミリー・レストランの看板のように見えた夜。今シーズンの最低気温は-2℃の夜。