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  映像研究

初秋の山、雨、池

 
・9月15日・16日に北アルプスは白馬岳。天気予報は直前で完全に雨になる。雨のなかテントを背負い、真白な稜線を歩き、360°大展望のはずの頂上からの眺めは特に無し。しかしそれもまあよかろうと思ったのだった。それもひとつの山の秋の姿なのだろうと思ったのだった。ロープウェーとゴンドラを乗り継いで行く。



・山の上に池がある、ということをわかっていても、実際にそれを目の前にすると、わぁと思う。イメージしたような完全な池。こういうことを池というのだなと思うような池。その池のほとりにテントを張る。夜になれば雨と風の音がすごくて、「池がここまでやってきたらどうしよう」と思いながら眠るのだった。



・翌日も雨。雲のなかを歩く。しっとりとした気候。