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  映像研究

三月になる。

 
・季節は巡り三月になる。二月は早かった。何が何やらわからぬうちに流れ去った。前半の三分の二は業務を強化する週間だったので仕方がないのだけれども、後半の十日間ほどまでもがこれほどあっけなく過ぎ去っていくことを、一体誰が予想できたのか。時間のことを考えるたびに「ドラえもんが時間の流れを見せるために(のび太を怠けさせないために)出した、何かたいまつみたいなひみつ道具」の存在を思います。燃えるように過ぎる時間。



・母校の授業のためのワークショップのようなものに参加する。ビブラムソールを張り替えるためにダナーのブーツを修理に出す。親戚の四十九日のために岡山に行く。「恵比寿映像祭」へ行く。部屋は一向に片付かない。ジョナス・メカスの『リトアニア〜』を見返した。ゴダールの『リア王』も見返した。本はほとんど読めていない。給料日に黒いきれいなかんじのドレス・シューズを購入した。もやもやするほどKARAOKEに行きたい。美味しい四川料理を食べた。家のすぐそばの家具屋の工房のような小屋が非常に良いかんじのクウネル的なスペースだったのだけれども、それが壊されてしまった。などなどのつぶやき風の備忘録。



・そのようにして暖かくなり寒さが戻ったりしながらも、気がつけば春。