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  映像研究

市民としての反抗、としての、ウォーキング、本、遊び

 
・金曜日。雨だ。結構な雨。業務のために使う各種映像資料をレンタルするためにお茶の水は『J』へ。業務までに少し時間の余裕があったものだから古本屋を散策。つい最近youtube的なもので微妙に昔の植草甚一という人のテレビの特集(ライトなドキュメンタリー/あるいはヴァラエティ)を観たりしたものだから、何となくそれを意識しながら、つとめてスタイリッシュに、さくさくと歩いたり、本棚を眺めたり、棚から本を引き出して中をパラパラしたり、背表紙をひらいて金額を見たりする。しかしもちろん金額を鉛筆で書き換えるようなことはしないですよ。


・気になっていた本をいくつか手に取る。最近ずっと探しているのはINAXから出ている「INAX BOOKLET」というシリーズで、書籍以上図鑑未満な大きさと、きれいに情報が並んでいるかんじがよくって、ついつい手に取ってしまう。直接建築と関係ないようなものもある。写真も大抵良いのです。そして探していた古い岩波文庫でベラ・バラージュの『視覚的人間―映画のドラマツルギー (岩波文庫 青 557-1)』は安価で購入。勉強用。もう一冊、こちらも古い岩波文庫で、ソロー(ソーロー)の『市民としての抵抗』という本を探したのだけれども見つけられなかった。その中に収録されている『ウォーキング(散歩)』という文章を読んでみたかったのですけれども。


・このところ「絵本」とか「図鑑」とか、あるいはいわゆる「児童書」みたいなものを面白く思って、またそれらと「山岳」の本が、意味として近しいようにも思えて(だって「山岳」なんていったって、それは大人にとっての贅沢な遊びとも言えるのだから)いろいろ読んでみたりしている。あるいはこれから少しずつ読んでみようと思っている。そしてその流れで自分が子どもの頃に読んだ本や、どんなことして遊んでたっけ?とか何とか考えることが多い。ちなみに自分に関しては小学生とかの頃は「読書」というものがとても苦手で、テレヴィジョンとアニメーションとファミリー的なコンピュータに夢中だった。そんな幼少期の遅れ(?)を取りもどすべく、いろいろな本を読もうと思う今日この頃。