&

  映像研究

年末が進行する

 
・容赦なく年末が進行する。そのような中各種の忘年系イベントに関して、誘われるがままに「せっかくなので」という判断基準のみで立ち向かうならば、その中で何かを考える余裕とかは全然ない。しかしながら今日の放課後(?)は特に予定もなく例えば、図書館に本を返し、久々にちょっとしたレトルト以上料理未満の夕食をつくる、というのはどうだろうと考えていたところに、同僚から「いや〜観られるんなら観た方が良いよ〜」と言われれば、特にそれを断る理由もない。


劇団、本谷有希子 第13回公演『偏路紀伊國屋ホール 作・演出 本谷有希子
出演:近藤芳正 馬渕英俚可 池谷のぶえ 加藤啓 江口のりこ 吉本菜穂子


・手法を相対化する方法「現代」とは違う、かと言って時事ネタ満載「現代」ともまた違った、とても普通の「現代的な」ストーリーは、あからさまに切実で(それはもちろん観る人の置かれている状況によるものなのでしょう)、これを執拗にお勧めする同僚は一体何を思ってのことだろうと少し考える。


・けれどしかしそれが、例えばどこかでチェルフィッチュ岡田利規という人が書いていた「クリエイティブというイデオロギー」に対して意識的になる、というようなことと関係があるならば、そのような着眼点に対してやや襟を正しつつも、自分としても「せっかくなので」それとは別の基準の元に「クリエイティブ」(という言葉を使う必要すらないとしても、便宜的に)ということがありえないのかどうなのかということを考えるということが、2007年から2008年に変わる、その年末年始に考えるべきことのひとつなのです。