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  映像研究

・202206201807。一日家で作業する月曜日。書く作業(厳密には読む/直す作業)を中断して、コーヒーを淹れてみてもおやつはなかった。リビングを彷徨ってデスクに戻る。そうしたタイミングで書いても良い。

 

・午前中カラーレーザープリンターが届く。購入したのだから届いて当然なのだが、その存在感に少々驚く。現状使用しているモノクロレーザープリンターと比較してそれぞれ数センチずつでかいのだが、その数センチが掛け合わされて塊になる。部屋の一角に事務所感が漂う。最初だけだろうか。思えば2014年正月に修士論文というものを書いていた際、提出の数日前に思い立ってbrotherのモノクロレーザープリンターを購入したのだった。そうして2022年には新しいbrotherが来た。2台並ぶとそれもまたbrother感か。

 

・天気予報の通りに暑く蒸す。30℃を超えたのか。体温に近い空気に包まれている。つねに汗をかいている。ポカリスウェットを飲みながら。

 

・職場の同僚から「しいたけ占い」の存在を聞いたのは今年のはじめだっただろうか。陽気な言葉が並んだ占いなら読みたい。それで今日はタイムラインに2022年下半期の占いが公開されたとあって昼食後に読む。「2022年下半期の獅子座は「黄金の扉が開く」」と書かれており、何だか楽しそうで良かった。今書いている文章を提出する11月はちょうど幸運の月とされている。「こういうのがしたかったんだよ。ガッハッハ!」と書いてあり、未来にそう思えていたら良いと思う。

 

・数日前にNHKオンデマンドで『SONGS』星野源の回を視聴した。『おんがくこうろん』なども紹介されていて、あらためてその仕事の重要さに感じ入る。笑顔で創造する人の凄み。時折見える真顔の重さ。そのような人たちは早熟な才と鋭い賢さが相まって、望むと望まざるに関わらず最終的には責任ある大きな仕事を担うことになるのだろう。直接に教育と関係なくとも後進へ影響を与える存在にもなる。先人に学び当然のこととして新しい試みを継続的に開拓する。同時に責任を持って「格好良い」を体現する。最近の柴田聡子にも同じ雰囲気を少し感じる。

 

・それで『喜劇』を繰り返し聴いている。この曲をアニメ番組のエンディングテーマとして耳にする児童や生徒もいることを想像しつつあらためて歌詞やアレンジの妙に気がつく。歌唱の巧みさも。たわむれに口ずさんでみれば「君と話したかったんだ」のところでぎゅっと凝縮された情報が流れ込んでくるあるいは流れ出すように感じる。

 

・明日は平日だがイレギュラーな業務。そして夏至

雑記

・日曜日の記録。業務の一日。もしも昨夜小田原に一泊していたならば、ロマンスカーで出勤だった。それも良かった。それも良かったけど体力的には相当に消耗していた筈。やはり昨日は大人しく帰宅して正解だったのだと言い聞かせる。まだ小田原の磁力の圏内にいる日曜日の朝。

 

・9:00から18:00までが一瞬が消える。「消えた」と思う。切ないほどに慌ただしく過ぎる。夕方業務の時間が終わった準備室で別のチームの方が「今日は良い仕事ができた」と言っていて、負けじと「うちも良かった」と言い合う。お土産のクッキーを配ることだけ忘れた。このまま7/3までを乗り切ることができれば良い。力を抜きつつ且つ舐めないで遂行することを願い誓う。

 

・ひとつ、と、ひとつ。またひとつ。

 

・一旦帰宅して妻の実家に父の日の差し入れを持って行くなど。帰宅してTravelling Without Movingを聴きながら昨日掛川駅売店で購入したフォカッチャを軸に、鰆のポワレと焼いた野菜の夕食。思わず少しワイン。夕食後に恒例の山部オンライン・ミーティング。何を話していただろうか。本当の(?)新しいノーマルへと移り変わる2022年6月の現状か。夢のような夏の計画も話した。

遠足(掛川)

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・後から書いておく遠足の記録。家族と共に土曜日の6:45に家を出て京王線とJRを乗り継ぎ新横浜から新幹線に飛び乗る。掛川ではじめて降りた。資生堂アートハウスを見学するなど。昼食は有名な「さわやか」のハンバーグ。小雨が断続的に降る日だった。雨宿りするように天浜線にも乗った。城下町も散歩した。夕方には小田原で途中下車してみた。「小田原おでん本店」に行くことができた。肌寒さと蒸し暑さの中間の季節の夕方に食べるおでんの美味しさ。このまま宿泊プランも過ぎったが大人しくロマンスカーで帰路。帰宅して小田原の駅ビルで買った寿司で打ち上げ。小さな旅行あるいは遠足。

空気と光

・202206172115。帰宅する京王線で書いている今。昨日に続いて乗り換えの笹塚駅のホームで空気の感じに気がつく。定点観測のように。言葉にし難いしかしあえて言えば「温み」。気温の高低だけでなく湿度も含めた感触と温度の総合的な感覚に気づく。これほど季節のことを考えていながらも「梅雨」に関しては、一枚岩と思っていたのかもしれない。光景の一番手前のレイヤーに雨と立ち込める水蒸気が覆っているから、その奥底で何が変化しているのかを知ることがなかった。しかし単純に「少しずつ暖かくなっている」というのとも違うように思う。空気が少しずつ膨らんでいる。あるいは、梅雨が明けそうになったならば、重力が少しだけ弱まるように感じられる。日射し=光はエネルギーだから、それがぶち当たり続けることで通常にはあり得ない思考を生むこともあるかもしれない。夏の狂気と若者の無軌道のマリアージュは文学も映画も得意だった。青年と夏、中年と夏、もそれぞれに良い。あるいは老人と海。半ズボンの意味が変わってくるのも良い。

 

神奈川県立近代美術館葉山館で、アレック・ソスの展示が6月後半から始まる。さして詳しくないが、夏に海沿いの美術館で写真を見ることが自分の考え得る限り最上の時間であるために、少し前からそこに行くことを想像(夢想)している。車で行くのもかなり良いが、ここは確実に公共交通機関を利用したい。お昼に葉山着。ランチを食べた後葉山館へ。アレック・ソスを堪能してビーチでひと遊び。少しビールを飲んだならば大船あたりへ移動するのはどうか。数軒(気をつけながら)飲食して手近なビジネスホテルにステイ。翌日は余力があれば鎌倉を散策あるいは横浜あたりに戻っても良い。

 

・そんな一泊二日の旅行を、予定が合った友人とするのはどうかと提案してみようか。この空気の温みの先の時間にあり得る出来事として。あり得る出来事に差す光を想像している。

 

www.moma.pref.kanagawa.jp

梅雨の中に夏の匂い

・202206162348。帰宅する京王線で書いておいても良い。朝から昼過ぎまで家で書く作業。夕方から夜まで業務。業務後に職場の数人で気をつけながらの歓迎会。普段なかなか無いメンバーでの飲食は緩んだ時間。このような時間が数ヶ月に一度でもあれば良いのに。そう願いながら解散。

 

・乗り換える笹塚駅のホームで空気の中に知っている匂いを感じる。形容し難くもうこれを書いている今は忘れてしまった匂いには来るべき季節が刻まれていたのだと思う。夏の夜の暑さ。その暑さによって「適当」が許されるような雰囲気。あと一ヶ月くらいで、自分の身体がまるごとそのような時空の中にいることを想像できない。

 

・「適当」が転じて「寛容」について考えながら京王線に乗って西へ移動している。適切な寛容さを保つためには心身の健康が必要。自分の寛容さが他者の力を引き出すことになるのならば。