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  映像研究

空白

・後から書いておく記録。今日から9月。肌寒い。

 

・午前中は自宅作業。集中が切れたタイミングで気の早い衣替え。スウェットやフリースがクローゼットから出てくるのが嬉しい。掃除、片付け、昼食。

 

・午後に在宅で会議に出席して終わったタイミングで外出。散髪のために八王子まで。小雨の中のドライブ。少し早く着いたからいつも立ち寄る「ランプコーヒー」で豆を買いコーヒーを飲めた。

 

・GW690ⅲで写真を一枚だけ撮った。駐車場の。

 

・帰路。日が沈むのが早い。19時は夜。多摩センター周辺の広い道路の中央分離帯がいつも気になっている。季節ごとに異なる植物の存在のありよう。夜にライトで光るのも良いし雨で反射するのも良い。

 

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(ひとりの季節)

・202108311907。8月の最後の日。学生のように「夏休みの宿題」を課せられているわけではなくとも、何か自分のこの夏の日々を点検しなければならないような気持ちになる。

 

・夏の仕事はどうにか納めた。しかし自分の課題および目標は達することが出来なかった。宿題は果たされなかった。顧みて未来に活かすより無い。

 

・まだまだ暑く季節の変化を感じることは少ないが、いまのような時期にこそ荒井由実『晩夏(ひとりの季節)』を聴きたい。(かっこ)でひとりの季節、というのも良いし、「ひとり」が平仮名のところも良い。帰宅の京王線内でマスクの下でそっと口ずさむこともできる。

 

ゆく夏に

名残る暑さは

夕焼けを

吸って燃え立つ

葉鶏頭

秋風の

心細さは

コスモス

 

・5、7、5、と、うたの言葉のようにはじまり、葉鶏頭、と、秋風の、でメロディが繰り返される。小さく円を描くように次第に内省が深まる。「空色は水色に」で一挙に視界が開ける。想像をする。毎年聴いている。口ずさんでいる。ひとりで。

 

・実際の8月の最後の日は全然(ひとりの季節)では無かった。結果的に8月の後半まるまる業務になった。このまま9月5日まで続く。

 

・それでも業務の合間に今朝はかなり大掛かりな掃除および片付けをして、明日から作業を再開する準備。昼に家を出て久しぶりに山手線の内側へ。SLで一年を通して着ることができそうな素晴らしいシャツを買った。お店の方と話をしていて「午後遅めから仕事なんです」と話していたから「じゃあ紙袋入れないでリュックに仕舞いますか?」と聞かれて、それは完全な読心だった。自分は「職場に行く前に洋服とか買っちゃうけど微妙にそのことに罪悪感を持っていそうな人」としてその店に存在していたのだろう。

 

・久しぶりに蜂蜜も買ってみた。本当に熱い季節は身体が求めていなかった。蜂蜜を舐めながら、いまここで秋を迎え入れる。

 

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スマホを忘れる

・20210829のことを後から書いておく。引き続きの軽い頭痛。目薬をさぼると少しの目の痛み。上半身が固まっているようにも感じる。起床して「全然疲れが取れてない」と声に出す。他者と生活を共にしていると、このようなことを声に出すことが許されていると感じるが、それもどうなのか。

 

・朝から夜まで業務。ちょうど12時間が消えた。スマートフォンを家に忘れたことに電車で気づく。MacBookHDMIケーブルを接続する器具を家に忘れたことに職場で気づく。職場に提出すべき書類を提出し忘れたことに帰りの電車で気づく。忘れ、気づき、一日が過ぎた。

 

・業務それ自体は面白い。チームを組んだ人たちの話す内容や話し方から学ぶことが多くあった。今日の自分はAD(アシスタントの方)のような役回りだったから、準備して、段取りして、見守ることが主。時々自分も話す。「この人の言葉はよく理解できる」と感じる人の、思考を辿ることは学びが多い。多くの人が、10の言葉で10の時間に話をするところを、3の言葉に絞り(選び)、構成をして、6~8の時間をかけてゆっくり話すこと。たとえばそのように観測した。あるいは「この人の言葉はよく理解できる」と感じる人を、自らタラップを開き、聞き手を機内に招き入れて、ゆっくりと滑走を始めるジェット機のようにイメージする。そうでない人は、着陸もせずただ空を高速で移動する。

 

スマートフォンのない帰りの電車内は手持ち無沙汰で、本を読む力もなく、周囲を眺める。以前に比べてスマートフォンを操作する人の動きが気にならなくなったのは、風景の中にマスクという異物が存在していることによるのか。しかしそれにも慣れてしまっている。

 

・駅の公衆電話から家族にかける。「何か買って帰るものはありますか?」。かける必要はない。公衆電話を使うことが面白い。

 

・帰宅して21:30。野村訓市のラジオをタイムフリーで聴きながら夕食。23:00には意識を失う。少しだけ涼しい。