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  映像研究

暖かくして

・202301221945。作業を終えるタイミングで書いてみる。寒さが増す朝に布団から勇気を持って出て、7時からデスクに向かってみたが、全然集中が続かない。ストーブを点ければ暑く消せば寒い。ヤクの布にくるまってノートPCに向かうが単純な作業でさえ滞る。作業のリズムをつくれなかった。字数や章立てという明確な到達点のある作業をずっとしていたから、そうでない意識で言葉を書くことに慣れていないのか。あるいは業務も含めて動き続ける中で作業することが常だったから、いざ休むと力が抜けるのか。分析して、言い当てて、どうなるものでもない。どうなるものでもないが、そう書いてみると少し視界が開けるように思う。思うことが大切。

 

・目標の30%くらいで終わる見込み。この続きは、明日からの、来週の自分に手渡す。これまでもそうだった。

 

・寒波到来がニュースになる。水道が凍らないようにと指南される。振り返れば、高尾の平屋に住んでいた頃は、最も寒い時期には朝起きると室内が0℃。当然台所の水は出なかった。風呂場はどうだったか。最初の冬はアラジンストーブで乗り切ったのだっただろうか。覚えていない。いずれにせよ、いまの生活でそこまでの寒さを感じることはない。というか耐えられる気がしない。なぜそれが可能だったのか。ソロー『森の生活』のような、期限ありの生活と考えていたのか。過去の自分が「未来」をどのように考えていたのか、わからない。

 

・寒さについてだった。明日からの週間予報を見れば、-6℃を底として、くだってゆく細い通路がイメージされる。そこへ向かう。思わず身構える、身体を固くして構えをつくりそうになるが、それに気づいた時には止めて。マスクを外して冷たい空気を鼻から吸い込み自分の内側と馴染ませることをイメージする。その時には、高尾の平屋の室内や、京王線高尾駅のホームから駅の北側を見る風景の静けさを、思い出してみようと思う。

 

・作業のBGMは今日も坂本龍一『12』。去年の今頃にスケッチされた音楽を流してみる。

 

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・追記:食欲に乏しく、ぼんやりとして集中力がなく、なおかつ昨日岩盤浴に行ったにもかかわらず、首から背中と腰までが硬くなっていて、何かがおかしい弱っていると家族に話すと、即座に、それは緊張しているのではないのかと言われる。言われて、これは緊張だったかと腑に落ちる。生の内から湧き出すように、緊張とともにあることに気づいたと記しておく。