・202211082246。足湯しながら書いている夜。皆既月食は一瞬だけ見た。食事以外は書く作業をしている。とは言えなかなか集中が続かず別のファイルを行き来しながら、それでも詰まれば休む。本屋に行きたい気持ちを抑えて17:00くらいに固い岩盤につるはしが食い込むような瞬間があった。一日に一度でもあれば良い。
・なぜここに山羊が、と思って見た看板にはその理由が書いてあったが忘れた。それは10月後半のことで、その写真を写してから早くも半月ほどが消えた。カメラロールをつるつるしていると目に留まったその写真を今日アップロードしても良い。日が暮れて暗闇になる少しの猶予のような時間に、残された光で白い背中が浮かぶ。その様子を見て、スマートフォンを構えて、スクリーンの中心に置き、触れてみた。
・書く日常の中で、何かを見ることだけが足りない。そうして、今日は何を見ただろうかと記憶を辿り、先ほど一瞬見た月の色を思い出してみる。