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  映像研究

映画の不思議

・後から書いておく記録。雨が一日降る。作業の谷間のような日。できることがないではないが結果的に空白の一日。職場の同僚が話題にしていた映画が近隣の映画館で上映されていることを知り車で出かける。バーバラ・ローデン『WANDA』を鑑賞。物語的な意味での希望がない映画。人間が映っている。人間が生きていると感じる。そうであれば「演じること」とは何なのか。また現在の基準からすれば「クリアな映像」ではないがすっかりその場の空気を感じられると思うのはなぜなのか。約100分の間、1970年の光を浴びて過ごしていた。そのことの不思議。あるいは数十年前の映画を見ると運転のラフさに意識を惹かれる。あの運転の感じは、少なくとも自分が生活する土地にはもう見られないものだろうか。車体の内と外が隔てられてていない。身体とハンドルが一体化するような動き。そのようなことを考えながら運転して帰宅する。

 

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