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  映像研究

刻まれず消える

・帰宅する京王線で力尽きて翌日に書いても良い。「満身創痍」の二歩手前くらいで踏み留まっている。全6日間の業務のタームの5日目。時勢的な困難は次々と波のように押し寄せるが、慌てずに継続する。

 

・朝のエクセルシオールで30分から1時間程度作業を続けることもできている。書くこと、書き続けることは祈りのようであると思う。生活の中に少しでも静かな時間を持つことができるなら、その継続が自己をつくる。

 

・昼休みに少し時間があり外へ出る。遊歩道のような場所の緑の元を歩けば余裕を取り戻すことができた。ランチにたこ焼きはどうか、ノンアルコール飲料くらいなら良いのではと考えたが実現せずいつもの蕎麦屋へ。帰りに書店で『現代思想』の新しい号は「哲学のつくり方」。黒田昭信という方がブログの効能(?)について書かれていて、なるほどと思いながら立ち読むなど。他にも読みたい文章が多いから休みのタームで手にしてみようと思う。

 

・昨日の夜に帰宅中の電車で伯母からショートメールあり、比較的明るい調子で、時間がある時に連絡ください、とある。比較的明るい調子だが、この明るい調子が逆に。何か悪いことなのでは、と想定され得る悪いことを巡らせながら西に運ばれる。今日の日付が自分の人生に何らか刻み込まれるのだろうかと、悪いことの上位3つくらいまでのリアクションも考えて、息を整えて電話をかけると、桃あるけど送ろうか?だった。ありがとう、桃嬉しいと返事。

 

・こうした出来事は刻まれず消えていく。

 

・明日は業務のタームの最終日。生み出されたばかりの新しい作品と出会えることの幸福を感じながら。