&

  映像研究

遠さ、厚み

f:id:MRTR:20220630115530j:image

 

・後から書いておく記録。6月の終わりの、一年の折り返しを感じざるを得ない、水曜日。午前中に数回洗濯機を回したのち外出。駅までの10分の自転車もやや危険な感じがする。ハットを被ってサングラス。マスクは電車に乗るギリギリまで外す。暑さから逃れるように屋内から屋内へ、冷房から冷房へ移動する日がいつまで続くのだろうか。「暑さに慣れていないこの時期が一番危険です」という定型文を単なる形式的な警告と捉えずに自分の意識に浸透させる。健康を保つことを優先させる6月の終わり。アルコールと睡眠のバランスも考える。

 

・実家で昼食。数ヶ月ぶりに直接母と近況を報告し合う。連休はタイミングが合わなかったから2月の父の命日の前後以来だろうか。このマンションの部屋も不思議な来歴を辿ってきたものだと訪れるたびにいつも思う。家族と呼ばれる集団の構成メンバーは一応戸籍上は4人ということになっているが、その4人が一度たりとも全員揃うことなく、住人は2人→3人→2人と1匹になり、今は当初の2人ではない2人が住んでいる。自分は15から25まで10年住んだ。そしてそれから15年以上が経つ。散らかり放題の暗室にしていた部屋は穏当な客間になっている。自分の部屋は妹の部屋になった。自分はこのような変化それ自体を「家族」と呼ぶこともある。

 

・いつか書こうと思うことは、他者との共同生活における仮設性について。

 

・午後から自分が学生である方の(終わりが迫りつつある)学校へ。7月の以降のスケジュールを相談し、概ね計画通りに進んでいることを確認して安堵。しかし安堵が心に住み着くと過信に繋がり重大な事故を生むことも知っているから安堵は一瞬触れるだけですぐに手放す。異様な厚みの紙の束を見ながら、残り5ヶ月でこれを徹底的に推敲しなければならないことを意識に刻み込む。

 

・当面は週末の業務を乗り越えなければならない。それを乗り越えて大学に必要な書類を提出したならば第一期の夏休み。散髪、免許の更新、カイロプラクティック、など諸々整える一週間になる。帰路新宿のルミネに立ち寄り修理に出していたビルケンシュトックのショートブーツを受け取る。2015年に足の指を骨折したことをきっかけに購入した靴は骨がくっついてからもずっと自分の足を支えてくれている。

 

・21:30に帰宅。汗を流し飲食したら気を失う。気づけば熱帯夜で眠っている。