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  映像研究

松江について

・土曜日。先週に続いて川崎アートセンターアルテリオで映画(ブニュエル)を見ることも考えていたけれども、結果的に一日デスクで作業する。松江を写した写真集を見て、その写真について考え書くことをしようとするが、しかしそもそも自分は松江という場所について何も知らないということに気づく。行ったこともなく、それが島根県であるということも怪しく、どのような土地なのか想像もつかない。ある場所を主題とした写真について考えようとするならば、最低限調べておいても良さそうだった。それで写真を見ながら、あるいは記された地名をGoogleに打ち込みながら、その写真が撮影された場所を想定してみる。ストリートビューで歩いてみる。デイリーポータルZ「ここはどこでしょう」としていることは同じ。宍道湖小泉八雲旧居、菅田庵、などを辿ると一瞬で時間が過ぎる。わかった事柄をポストイットにメモして写真の下に貼り付けながら。たとえば有名な小泉八雲の旧居を写した写真は庭の蔵の階段を写したもののようだった。それ自体が決定的な論点にはならないような事柄を一つ一つ確かめていくことは楽しい。行ったことのない松江と、島根で生まれた友人のことを考えていた。