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  映像研究

この寒さ

・あとから書いておく記録。午前中から午後の真ん中まで家で作業。夕方から業務へ。「顔合わせ」という会議。「顔」を「合わせる」ことが目的の集まりがある。言葉は面白いと思う。色々なことがあるので全肯定できないが業務および労働というものがあるおかげで新しい人と言葉を交わす出来事が生まれる。そのことを大切なことだと思う気持ちがある。新しい人が加わることで既に知り合っていた人の別の感じが見えたり関係性が微妙に変化することも面白い。面白いと思えることの幸福。自分の周囲を行き交う人たちの幸福を願う気持ちが浮かぶ(こともある)。

 

・気候の記録。昨日はのぼせるほどの沸き立つような空気だったが今日は一旦ぐっと下がる。日差しが強く眩しい。その光は霞んだ空気を通過している。地の寒さが溶かされて蒸気が立ち昇る。それとは知覚できないほどうっすらと。そのような薄い蒸気に満たされた空間に熱が蓄積される。「祭りのような感じ」の日中に対して夜は再び静寂が訪れる。昼の「祭りのような感じ」も微かに残っている。しかし寒い。風が吹き空気を混ぜる。飛ばされそうな強さの風に思わず「寒い」と声に出すが、この寒さとあの(先頃までの)寒さとは違うのだった。風がぶち当たり冷やされた頬や脛の感覚から便宜上「寒い」と口に出している。

 

・全然違う寒さの中を突き進む前進を想像する。具体的なイメージなき想像。その想像を畳んで内に持つ。