&

  映像研究

梅の木を見る人

f:id:MRTR:20220218202103j:image

 

・2022年2月18日。殆ど毎日定点観測していた、家の前に立つ梅の木の蕾が開く。ひとつふたつ。大半の蕾はまだ開かず溢れそうな段階だがもうすぐ開く。これは蕾の前衛。その肖像。

 

・まだ寒いと感じる日が続いている。6時に起床して22時に就寝するサイクルで生活している。時々5時に起きる。少しずつ明るくなる空を見るでもなく感じながらコーヒーをいれたりする時間を自由と思う。

 

・一日家で作業。トンネルを掘るように文章を書く。つるはしを握り岩の壁を前にして(イメージ)、これどこに出るのだろう、と途方に暮れる。途方に暮れたならば、入り口まで戻ってみて、一歩ずつ道が道であることを確かめるように歩き直してみる。崩した岩石を片付けながら。そうしてまた同じ岩の壁の前に立つ。そうだ、この先に道が続いているのだ、と思うことができる。つるはしを振り上げる。それを毎日繰り返す。

 

・夕方から散髪へ。感染拡大の影響もあり、マスクを着用した状態での散髪。準備されたマスクを着用し、マスキングテープで数カ所固定して、耳にかけるゴムを鋏で切る。なるほど、と思う。春を感じる季節に頭部が軽くなる贅沢。

 

・行き帰りの車では勢い余ってCDを購入した、Bialystocksの『Tide Pool』をループ再生で聴いていた。行きは夕方に西に向かうから太陽の光が眩しく、帰りは宵に東に向かうから今夜は丸い月に向かって走り、特に何事も考えず車を動かす時間の贅沢を感じる。まだ寒いが空気の中には暖かさの粒のような物があるように感じる。

 

・夕食はおでん。先週土曜日に箱根の帰りに途中下車した小田原で購入した練り物セットを大胆に投入する。炊きすぎくらいの大根も良かった。明日から2日の週末は丸々業務。これを越えると完全に春になる。

 

www.youtube.com