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  映像研究

日記日和

・後から書いておく日記。日記を書かなければ消えて無になるような一日だった。一日それ自体が無であったのでは無い。むしろささやかな良いことがあった。だからこれは日記日和と考えるべきではないか。

 

・水、木、金と丸々家で自分の作業ができる三日間だった。そのような時間が眼前に広がる自由。だがしかし、今日は月一の業務のオンライン会議であることを直前に思い出す。ゆえに午前中は集中して作業。『Over The Sun』を聴きながら昼食を食べて(エリックサウスのレトルトカレー)、午後にオンライン会議。年度の変わり目には色々なことがある。特に移動。流動的な職場に長く勤めていると基本的に「去りゆく方を見送る態勢」が身についている。身についていると思っていたけれども、それでも心揺れることはある。去りゆく方たちの幸福を願いながら。

 

・オンライン会議終了後には写真についての勉強会をしている友人と今年初めてオンラインで話す。今年の前半のお互いの予定など共有しつつ近況を報告し合う。ジャスト2時間。あまりにも当たり前のことだが、ぼんやりと考えていることでも、他の誰かに話すために言葉にすることで初めて明確な形を持つ。自分の場合は「作品の感想」について、特にそれがあまり好ましいと思っていない場合、そのような気づきを得ることがあるように思う。周りくどいエクスキューズの先に遂に言ってしまった・・・というような「漏れる感想」も大切。

 

・シーツや布団カバーを洗濯する。凍るような寒さの後の、花粉が舞う前の、貴重な太陽。

 

・夕食は家族がスーパーで見つけた若芽をしゃぶしゃぶして食べる。茶色っぽい若芽を湯に通すと綺麗な緑に変わる。その変化が面白く次々食べる。焼き魚は鰆。漢字の通りに鰆は春の魚。さっと塩を振って焼けば美味しい。