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  映像研究

木を見る

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・家の、自転車置き場の前の、畑の脇に立つ、梅の木。毎日見ているものを、ふともう少しよく見てみようかと思うことがある。この梅の木の様子と、その周りに在る空気、そしてその木が表現する感じ、予感というべきか、そういうものを、いつもではないなりに、見ている。今は基本的に乾いていて、朝は冷たくしっとりとしていることもある。土に近い存在に思える。年を越して、しばらくすると、気温はまだ低く人間である自分にとってはあまり変化が感じられない冬の真ん中、という時に、木は季節に先立つように暖かく柔らかい感じになる。そしてある時に、蕾を見つける。その時の、その感じを待つように。