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  映像研究

図書館の端の席、雨

・後から書いておく日記。午前中は大学図書館へ行き自分が所属している専攻で過去に学位を取得された方の論文を読む。当然のことながら学ぶことは多い。必要な箇所のコピーを取り考えたことをメモするなど。昼食は大学構内のコーヒーチェーン店で。あっという間に時間が過ぎた。

 

・雨の日に図書館で過ごすのは贅沢に感じる。高校も学部生の頃も図書館で過ごした時間は記憶に残っている。あるいは公立の図書館も。その記憶の場所では建物の外には雨が降っていたのではなかったか。適度な音楽が流れているファミリーレストランや喫茶店なども良いけれども、そうした音楽からも自由である感じが心地よいのだろうか。ある音楽家がエッセイに「雨が降ると何かを先延ばしにすることが許されているように感じる」という意味のことを書いていて、そのような気分を膨らませる空間として図書館は一番適当だと思う。

 

・室内を見渡せる席に座ることが多い。空いていれば。本やノートPCから時々顔を上げると、図書館の空間が広がる。その安心感。時々腕を枕にして目を閉じても良い。

 

・14:00くらいに終えて職場へ向かう。途中「せっかくだから」と新宿のブックファーストへ。柳宗悦について調べたいことがあったことを図書館ではなく書店で思い出す。「Amazonでも買えるけれどもせっかくだからリアルな書店で」という言い訳を用意して文庫本を一冊と書籍一冊を購入した。職場へ。

 

・6時間が一瞬で消える。帰宅。駅まで家族に車で迎えに来て貰う。夜の雨の中を走る車の姿を見る。美しい。麻婆茄子と空芯菜の炒め物で夕食。就寝。