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  映像研究

昨日の、昨日の夜

・あとから書く記録。業務のタームが最後の一週間となりいよいよ疲労の蓄積が感じられる。層状に重なり固まった疲労の根本にアクセスするにはどうしたら良いか。骨の位置か温度かあるいは身体に対するイメージを補正することか。いずれにせよ休息は必要かもしれない。言葉を話すことをやめて、判断する必要なく、見ることもなく、呼吸をすることに意識を向ける時間がたとえば必要かもしれない。ともあれ歳を取ることによって自分の身体の状態を想像できるようになることは面白い。

 

・昨日(16日)の夜は、昨日の昨日(15日)の夜に放送された『大友良英presents武満徹の”うた”』をNHKオンデマンドで。武満徹が作曲した「うた」を大友良英がアレンジするという番組。タイムラインに流れた情報を目にしてからずっと見たいと思っていた。大友良英はこの番組が「8月15日に放送されること」を重要と考えていたが、実際には高校野球により16日未明の放送だったそう。それを16日の夜に見る。七尾旅人が歌う『死んだ男の残したものは』が良かった。おそらくは60年代後半の新宿駅の集会の映像と、現在の2021年の8月15日が結ばれる。DVDで『兵士A』を久しぶりに見てみようか。「反戦」を思う時間。

 

武満徹の作曲した歌詞のある音楽は、大抵石川セリの声で覚えていた。実家で父親のラックから拝借したCDで聴いた。特に『燃える秋』は今でも静かな時間に時々聴きたい。秋には早い夏の終わりに。

 

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