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  映像研究

2020年の秋

・202010162131。色々片付けるべき業務を残しつつも帰宅する京王線で日記を書いても良い。火曜日に続き朝から写真美術館の図書室へ。引き続き約100年前の雑誌の記事をコピーしている。その書かれた「内容」とは別に、その時代の潮流や価値観について考えるかもしれない。

 

・かつて高橋悠治という人が「1920年代の問題がまだ考えられていない」というような意味のことを対談で話していたと記憶しているが、その話していた事柄が少しだけ理解できるかもしれない。「文化」というかたちで主にはヨーロッパの価値が入り込んでくる中で、日本語に拘束されながら、いかに「考える」ことができるか。そのような場所に視座を置いてみるならば、「概念」も「論理」も「定義」も、それぞれ機能を持った機械として、そのはたらきを見定める必要があるのかもしれない。これも自分にとって新しく考えることの一つ。

 

・夕方からの業務だから、15:00まで図書室で過ごして初台方面へ移動。途中、少しなら時間あるかも、と思って、新宿のブックファーストに寄る。色々気になる本や雑誌が溢れているが、とりあえずいま手元にある本、雑誌、そしてコピーされた紙を読む必要があることを思い出して何も買わずに職場へ急ぐ。都庁の真下を早歩けば秋のような風。

 

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