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  映像研究

神泉

・あとから思い出して書いておく備忘録は、数年越しでS君I君との三人の会食が実現した記録(記念)。とりわけ飲食しつつ話をするのは10年ぶりぐらいなのではと気づいたS君の過ごした時間を聞くことは面白かった。誰にも平等にあったはずの2010年代の場面が断片的に引き出される。出来事と出来事の前後関係が不確かだったが、因果関係を想定して物語ってみる。久しぶりに話す人とのそのようなうたのよみあいのような応答はつねに面白いが、自分が鑑賞者として作品を見続けている人が相手ならば、その物語が重層的に感じられる。関係の網目の空白からふいに「新しい人」が登場することもまた面白い。そして各々の現在の関心もまたその延長にある。偶然のように関心が交差することもある。思いがけず自分の研究の手がかりを貰うこともある。しかしこれは偶然とも言い切れないように感じた。18:00に集合して23:00解散。業務や研究の集中とは全く別の質感の時間が消えた。