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  映像研究

駆け込み、納める

・201912280820。あと2日で2019年内の業務は終わる。納まるのか。納めるのか。「年度」あるいは「学年」で捉えている限り次の3月までは「2019」という数字を引きずることになるけれども、それでも今年が終われば納まると思える。本来は区切れることのない時間に対して、社会の、個人の、任意の切断の意識を適宜導入しつつ、生きているのだと、年末になると感じる。

 

・確定申告を意識しているわけではないのだけれども、賞与もないのに年末駆け込みで細々と、一気に、何となく、色々な物を買ってしまう。職場近くの新刊書店に立ち寄って手に取った『アイデア』の「オンラインポートフォリオ特集」は「オンラインポートフォリオ」というものに対して最低限の理解をしたいと思ったこともあるが、表紙のグラフィックの感じとおまけのシンプルなカレンダーに惹かれて。『現代思想』の「現代思想の総展望」も。毎年「現代用語の基礎知識」感覚で購入したならば、実家に帰る道中などにパラパラして気になったことについて調べるということにしている。

 

・前から気になっていた荒木優太『在野研究ビギナーズ』という本をAmazonから購入して一気に読み、感じるところがあったので、年末の配送のことを考えると多少なりとも申し訳ない気持ちになりつつも駆け込みで『これからのエリック・ホッファーのために:在野研究者の生と心得』も購入する。所属はあれども仕事を理由に研究が滞りがちで何者とも言い難い自分としては非常に刺激的だった。普通に「2020年はもっと計画的・効率的に作業を進めなければいけない」とも思うし、近い将来所属がなくなったときに「在野研究者」を名乗るにはあらゆる努力や工夫が全然足りないとも思う。

 

・反省も計画も包み込むような年末の気分。

 

 

在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活