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  映像研究

冬の入り口

・201912170957。冬の入り口にいると感じるいま。荷物を待ちながら家にいる。年末の業務も今日で3日目となり少しずつ場のテンション的な何かを持ち上げていかなくてはいけない。そのことを楽しみながら。同僚と近況報告や今後の予定を話していると「1月の水曜日は、」とか「2月の中旬に、」とかの予定が挙げられる。あるいは「2021年度には、」というフレーズも口にしている。ときどき思い出すのは『ボヤボヤしてたら、すぐやってくる。2027年のお話。』という本のタイトルで、そのタイトルの通りだろうと思う。

 

・昨日は業務から帰宅して23:00前。温めたポトフを食べながら届いていた松本圭二『詩人調査』を少しパラパラするつもりが結局『あるゴダール伝』を読んでしまって、時計を見て慌てて就寝。いま日記を辿ってみたならば、その小説をかつて文芸誌で読んだのは2008年の3月のことだった。読んだ当時よりも、身につまされる、というか、自分の20代を重ねつつ読むような感じがあった。その他年末年始に読もうと注文していた本がいくつか届けられる。ヴィクトル・セガレン『〈エグゾティスム〉に関する試論』はボードリヤールのテキストで触れられていたことから。

 

・日記の更新頻度について。2009年と2011年の「178」というのが圧倒的で(2009年はひたすら遊んでいた、2011年は震災の後書いておこうと思ったことがたくさんあった)、次が2008年の「142」。今年はその数に並びそうではある。そういえば「ダイアリー」から「ブログ」に移行したのも今年の2月だったことを思い出す。書くことや読むことの準備運動のような時間が必要で、それを残しておくことが日記になるかもしれないと思っているが、今年はそれに「撮ること」と「撮ったものを見ること」が加わった。何度でも、新しくはじめて、可能な限り継続しようとする。

 

・年末の年末らしさ(無条件に許されている感じ)が明らかに漂いはじめている。寒い空気に大きな声で応える。冬の真ん中に向かっていま。