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  映像研究

2019年の上半期(終了)

・あっというまに上半期が終了。たとえば半年前が消えそうなほど遠く思えるほど時間は早い。しばらく10日ほど日記すら書く余裕がなかったのは主に業務のためだった。予想していたとはいえ今年度になってから次から次にやることはやってくる。やらないわけにもいかないから次から次にやっていると「やっている」という自覚もなくなり危険だ。隙間の時間に書いたり読んだりあるいは隙間の時間をこじ開けて拡げて深く沈み込むような時間を設けなくては何事もできない。

 

・25日(火)は大学の友人とおそらくは5年ぶり以上に飲食。演劇をしている友人の近況と次作の構想を聞く。世代に焦点を当てたテーマだったからインタビューされているような気持ちだがそれもまた面白い。来るべき40代とは何かについて話す。当然だがみんなそれぞれ異なる状況のなかにいる。重なるテーマ通じるキーワードがあったりなかったりする一方で、それに注目する仕方や選ぶ語彙などはさほど変わっていないこと、それを「知っている」と思えるような関係は貴重だ。宿題を貰う。久しぶりに終電に乗り遅れる。

 

・26日(水)は業務の懇親会的な飲食。最近なかなか別の部署の人と飲食する機会なく喜んで行く。こちらの場所では厳しい状況がありまた難しいトピックしかないがこれも経験だと思うしかない。どうしても自分には別にやるべきことがあると考えてしまうのが正直なところだが、ともかく他者の仕事を見ることを学ぼうと思う。何かの際にいるような感覚がある。際。極まり。

 

・30日(日)は業務終了後横浜へ移動。劇団どくんご『誓いはスカーレット』を観に行く。家族が友人に教えてもらったということだから自分は完全に何の予備知識もなく行ってみようと思ったが、とても面白かった。人間の能力の極を感じさせる。振りや発声を繰り返すことには力があり、それはかなり普遍的な行為であるように思うから、人間の一生よりも昔のことを考える。逆に言えば普段の「繰り返す」生活の中で使っていない力(個人の能力とか呼ばれるものとイコールではない力)がどれほどあることか、と(少し)傷つかずにはいられない。「傷つく」というナイーヴな感想は大切だ。そのことから自分の暮らしを省みることができる。傷つくことを待っているような心性と何かが出会った時に感情とともに思考が始まる。そうした思考が「学問として」考えているような諸々と合流すればいいのにと思う。

 

・それにしてもなぜ今まで知らなかったのだろうか。「テント芝居」と呼ばれるようなもの自体を初めて見たが、そうしたジャンルにまとめてしまうことも面白くないように思う。いずれにせよやはり興味のレイヤーとかフィールドといったものはあり、そこに入ってこない作品はある。信頼できる友人知人に勧められたものはとりあえず見たり聞いたり読んだりしようと思う今日この頃。

 

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