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  映像研究

2017・秋

 
・201709201131。初台の某カフェにて。テキストを書くことをしている。山は越えた。気がついたら越えていた。9月の9日に「60〜70%くらい?」と言っていた作業は、その後の一週間で88%になった。現在91%。ここから本当に細かい部分を検討するけれども、やはり山は越えたと思える。山を越えてよかった。17日は頑張った。頑張ったら山は越える。あとは下り坂で転倒しないように。


・業務の何事かをしつつも、もっともっと遠くを見て次の作業に入りたい。来年のことを考えると鬼が笑うのか。違ったか。今年が「ひとつの仕事」だとするならば来年は「みっつ半くらいの仕事」をしなければ間に合わない。何に間に合わないかといえばよくわからないけれども、自分が考えるほどよい40歳に間に合わない。充分間に合っていない。その差を少しでも、ほんの少しでも埋めるために。


・同時に着るもののことを手放してはいけない。昨日の業務の帰りにBRUTUSの新しいファッションの特集を買って電車のなかでパラパラしていたら、スマホをツルツルする人の中で、完全に変な人だった。スポーツ新聞を広げるおじさんとは違った種類の変さだった。そう思われても仕方ないけれども、そう思っているかもしれない(ツルツルに夢中で気にしていないかもしれない)人は、あんな変なグラフィックを見続けていて(操作し続けていて)洋服を見たりしたくならないことが不思議で仕方ない。


・ああ、疲れた。人と会話するのに疲れた。しばらくぼーっと布の違いを触ったりしながらからだを動かしたい、とか思わないことが本当に不思議で仕方がない。変な形のセーターとか面白いボタンとかを見て、あーこういうの見たことないし着たら楽しいだろうなーとか思わず、画面に映った色のついた玉を一心不乱に指ではじいたり、画面に映ったピンクの髪の毛のキャラクターを見つけたりすることが、どうしたら楽しいのか、よくわからない。あるいは他人の仕事の報告を熟読したりするのも、それは楽しいのか。


・風景を見ることや物に触れること。顔をぼんやり見ることは面白い。遠くの音を聴くことも楽しい。歌を歌いながら歩くこともよい。中断。