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  映像研究

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

冬の終り

・季節が進むほどに睡眠時間が長くなる不思議。朝のラジオで松任谷由実『冬の終り』が流れる今日は二月の最後の日。「なんだか鼻のあたりがつんとする/木の芽の香りかしら」というフレーズを聴くたびに、それは花粉のせいではないかと思っていたが、確かに…

急に終わる

・後から書いておく二月最後の月曜日の記録。二月は逃げる。あるいは消える。そう思っていた。そして思っていたよりもさらに素早く急に終わるように感じられる。今日は27日。 ・午前中に新宿西口キンコーズでお願いしていた論文を受け取り正午に大学へ。事務…

続・家について

・後から書いておく二月最後の日曜日の日記。たらふく飲食してからだが重い朝。ぬるい気候だから春眠という語に相応しく眠い。今日も休暇だった。遅い朝食のあとに外出する。 ・一昨日に続いて友人の新居建設の手伝いへ。一日空いただけで壁塗りの作業は次の…

二月の空白

・後から書いてみる二月最後の土曜日は実家へ。父親の命日に合わせて家族で集まり食事する空白のような日。亡くなって数年の間は友人や親戚など多く集う一大イベントだったが9年を経て、人が集まることが難しい近年の状況もあり、最もミニマルな形に落ち着い…

家について

・後から書いておく休暇の一週間も後半。金曜日。平日。友人の家の壁を塗る作業を手伝いに行く。住宅地の細い道の先に建つ端正な家だった。建てられて70年の時間の先に現在の新しい生活が接木されるように感じる。空間を見上げつつ壁に珪藻土を塗る前にはさ…

9年前の昨日

・後から書いておく祝日の日記。二月後半から三月にかけて大学生の春休みのような(実際に全くそうでないとも言えない)生活をしているから祝日の感覚はない。 ・自宅で制作作業をはじめる家族にエールを送りつつ外出。新宿のキンコーズで4回目の論文の製本…

肉体

・後から書いておく二月後半の水曜日の記録。今週唯一の業務の日。まるまる一日が消える。書いておかなければきっと記憶からもすっかり消えてしまうような一日だった。 ・10:00に集合し同僚に指示をあおぎ進める。職場の共有スペースを片づけて展示をする仕…

続・休暇

・後から書いておく休暇の記録。 ・午前中はカングーのスピーカーを交換するためにオートバックスへ。予約時の検査と異なり後部は交換できず、しかしそのために工賃が半分になる。作業の間、駅前の観光案内所的カフェスペースで作業する。お昼は近所の名店(…

休暇

・休日。業務が続いた一週間を経て何も予定がない。準備すべきことはあり、前倒したほうがよい作業もあるが、決定的な予定がない。だからこれは休暇だった。そのことを新鮮に感じている。特に朝。早く起きて食事して洗濯しリビングを掃除したならば外出する…

節(切)

・後から書いておく日曜日の記録。業務のイベントの日。8:30から20:30までが目眩くうちに消えた。いつか自分が走馬灯を見ることがあるならば、ゴダールのソシアリスムの予告編のように、今日のような一日が圧縮され再生されるのではないか。人と話し、文字を…

悲喜

・後から書いておくメモ。10:30から20:30までの業務の時間は秒速で消えた。一年間の業務の成果が数字ではかられる日だった。他者の悲喜交々に触れてこちらも相応に心が動く。揶揄でも批判でもなく文字通りの感情労働と思う。他者の言葉と精神に呼応しようと…

希望

・後から書いておく木曜日の記録。今週唯一の(貴重な)休日。東京を横断し映画館を梯子する予定を立てていたが、明日の業務のために今日中に荷物を受け取る必要が生じて変更。 ・朝9時からAmazonプライムで『エルピス -希望あるいは災い-』を見る。約45分×1…

確かに折り返した

・後から書いておく水曜日の記録。「季節が戻ってまだ寒い」。午前に荷物を受け取って午後から業務。丸一日ではないにしろ毎日業務が続けば、なかなか自分のことが始め/進められない。 ・田中麻帆『デイヴィッド・ホックニー 表面の深度』を読み始めた。事…

・書いておく記録。朝のラジオは「二月も今日で折り返し」と言う。言われて気がついた。確かに28日に対する14日はちょうど半分。28日である二月を思うたびに、正方形の折り紙の角を合わせて指先で折り目を付けるイメージをする。二月は逃げる、と言う。二月…

部屋から

・日が長くなった。季節が動いている。晴れて暖かい日曜日だが一日をほぼ家で過ごす。作業する部屋を掃除しようと思ったが積まれた本を前にどこから何をすべきか全然分からない。何かを部屋の外に出さなければ始まらないから古書店に出張買取に来て貰うべき…

繰り返す土曜日

・一年後にまったく同じ予定で行動していることがある。 ・2月の第二土曜日に家族と箱根へ日帰り旅行する。去年は2月12日だった。なお三年前は2月9日だった。新百合ヶ丘から箱根に向かい差しあたりの目的地はポーラ美術館。ちょうどよい距離感とイベント感。…

東京の街に雪が

・降る日。予報ほどには降らなかったと言ってよいか。もっとどかっと降ったならば、ピチカート・ワンのジャケットを思い出した筈だった。コロナ以降の数年「不要不急」という言葉が普通に使われるようになった。そのことを問い直す言説も既に旬を過ぎてしま…

雪の日の前の日

・後から書いておく2月9日の記録。週前半3日間の業務を経て今日は休日らしい休日だった。 ・起床ややあって家族を見送り大根を煮る。荷物を受け取る。車で出かける。中央図書館に『シナリオ』を返してオートバックスへ。スピーカー交換の予約を取る。すべて…

3年後の記録

・後から書いておく週の前半の記録。今日は何かの日付だっただろうかと思い返して日記を辿ってみれば、3年前の2月7日に「毎日日記を書くこと」を思いついたようだった。だから2020年2月7日は確かに特別な日付だった。1日遅れてそのことを思い出しても良い。 …

メモとして

・202302072002。帰宅する京王線で書いてみる。流れ去る出来事を忘れないように。今後考えるためのメモとして。 ・朝家を出て菊川へ。東京都現代美術館で「ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ 柔らかな舞台」を鑑賞。職場の複数の方から勧められていたが…

記憶の映画

・神保町シアターで相米慎二『東京上空いらっしゃいませ』を鑑賞。小学生の頃に自分がはじめて面白いと思い繰り返し観た映画を、今はじめて映画館で観る。35mmフィルムの上映は贅沢。かつてはVHSテープだった。レンタルしたのか、何らかの方法で録画したのか…

新しい靴、二度目の映画、一年越しのワイン

・日曜日(休日)の記録。業務からも自分の作業からも完全に解放された日。本当は締切を伸ばしている業務の仕事があるが、ひとまず今日は完全な休日ということにした。夏休みの子どものように6時には目が覚めてしまって、コーヒーを淹れて飲み、今日の予定を…

この日

・202302042324。帰宅する京王線で書いておく。今日で一年間の授業のプログラムが終わる。そのことをチーム同僚と確認して飲食する夜。毎年この日のこの飲食でしか感じられない感慨がある。18時に駆け込んで気づけば23時。だが全然足りない。今夜はそれを特…

破裂の記録

・後から書いておく記録。立春を待つように梅が咲く。空間を裂くように新しい花が見える。昨日それを見つけた家族に教えて貰い今朝見る。はっきりと姿を現す。その存在に、自分の、新しい時間を迎える気持ちをも見る。そのような何かとして見る。見ながら思…

季節の間

・202302022007。消える日々を残しておく。帰宅する京王線を笹塚で乗り換えればホームは強い風で猛烈に寒い。粘り強い冬の冬らしさか、あるいはこれも春の予兆か。そうして気がつけばまた木曜日の夜にいた。時空が歪み捩れる出来事どもを突き抜けながら、し…

二月は逃げる(迎えつつ捕える)

・202302012013。帰宅する京王線で書いている。6日ある業務の最後の週の半分が流れ去った。残りは3日。諸々気をつけながら生活している。 ・最高気温が13℃という情報を見て、数ヶ月ぶりにジーンズにスニーカーで家を出た。花粉も感じる。去年の残りのエリザ…