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  映像研究

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

2012年8月31日の山

・目が覚めたら頭痛は消えていた。山の朝はコンパクト。何かを食べて、テントをたたむ。たたんだテントはザックに仕舞う。なるべく水分を振り落として、なるべくコンパクトにして、ザックに仕舞う。そして昨日まで歩いてきた道を逆に歩く。登った山を背にし…

2012年8月30日の山

・双六小屋のテント場から歩き始めて、双六岳の山頂へ。その山頂までの道が美しかった。思わず「美しい」と言いたくなるような場所だった。広くて、開けた、色々な色のある、それでいてまとまりを持ったような場所だった。こういう場所があるのだなと思った…

2012年8月29日の山

・出発は28日の夜11時に国立駅前に集合。SMDくん、TMさん、Mちゃん、AKちゃんに自分を入れて5人、車2台で西へ向かう。車中は90sのCD。新穂高温泉の駐車場で仮眠そして起床。SKさんとも合流して6人のパーティーになる。 ・登り始める。完全に一年ぶりの山登り…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その25

・またひとつ夏が終わる。修験道としての高尾-御苑方面の往復の最終日。最終日には打ち上げ。「歌舞伎町でしゃぶしゃぶ食べ放題の店」に行くとかもする。トレンディーなドラマのようなスペイン的なバルで二次会。去年はそういえばバッティング・センターだか…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その24

・秋が近づくとヘンリー・ソローの『森の生活/ウォールデン/Walden』について思い出す。いつか手にした本。色々な人に手渡した本。色々な人に手渡しつつも実際のところ自分では未だに読み通せている気がしないような本。枕元に置いておきたくなるような(…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その23

・夏はもうすぐ秋になる。9月という「向こう岸」まで泳ぎきったならば、そこから先は自転車に乗ってみるかもしれない。そうして12月後半になったら今度はその自転車を捨てておもむろに走り出すのだろう。給水ポイントで飲み物をしっかり掴めるように気をつけ…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その22

・物をつくっている映像。「マウンテン・リサーチ」というブランドがアップロードしていた映像を見て、物がつくられる様子を見る。物をつくりたいと思う。秋になると人は物をつくりたいと考える。夏の終わりに考える秋は無限だ。何でもできそうな気がするか…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その21

・田中功起という人の「原因が結果」という名称の展覧会、そして映像の存在を思い出していたのは、原因とか結果とかについて考えていたからで、それは「原因と結果」の関係からどうしたら自由になれるのか、いや自由になるという言い方は適当ではなくて、も…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その20

・人の身体の動きを見たいと思い、ダンスということがあったと思って手元にあったDVDの中から「ローザス」を見つけてそれを見てみる。人が踊る様子を見ることも面白い。それでまた新しい映像を見つけてそれを見る。見ることで自分の知っている映像に接続する…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その19

・これから観る映像。これから観る予定の映像がいくつかある。それは夏休みの宿題のようだけれども、しかし「宿題」と言ってしまうと何だかつまらない。つまらないのか。むしろ今この年齢で「宿題」と言えばそれはちょっと楽しみなような気がしないでもない…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その18

・思い出す。自然と思い出すことがあり、思い出さなければと思って思い出すことがある。思い出さなければと思って全然違うことを思い出すことも好きだ。全然違う映像。思い出した映像。大学の5年目に受講していた授業で紹介された「フィル・ニブロック」とい…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その17

・90年代VHSの森へ・再び。『ワーズワースの冒険』『ワーズワースの庭で』という番組が好きで、恐らくは一番テレビが(バランスよく)面白かったであろう80年代後半から90年代前半の良い感じを90年代後半まで引き継いだ番組だったのだと思う。岸部一徳が葉山…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その16

・90年代VHSの森へ。いつまでか夏は退屈そのもののような時間が流れていた。朝からテレヴィジョン。今放送されているテレヴィジョン。録画したテレヴィジョンを何度でも見る。飽きたら出かける。帰ってきてまたテレヴィジョンを見る。エアコンをつけっぱなし…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その15

・まだ観ていないけれどもこれから観たいと思っている映像がある。ストローブ=ユイレという人たちの『すべての革命はのるかそるかである』は1977年の映像で、どこかの本の何かの文脈でその存在を知った。インターネットで調べたところ(便利だなぁ)「ステ…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その14

・映像を見つけることもある。例えばyoutubeのリンクを辿っていると自分の知らない、しかし自分が好ましく思うような映像と出会うことがある。数日前に「oval」というミュージシャンについて検索していて、恐らくは「スリル・ジョッキー」というレーベル(?…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その13

・思い出すこと。季節について。具体的には夏について。あるいは映像について考える。映像について思い出す。例えば映画館で映画を観ることについて。映画館で映画を観ることが好きだ。映画館で観ると映画は大抵面白いと思うのだから映画館の持っている力は…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その12

・日々生活している中で、物体…とか、現象…とか考えていたら「Ralph Steiner」という人の映像をyoutubeにて見つける。全然知らない人の、全然知らない映像だった。物体や現象や、運動や何かが映されている映像があった。そしてそれが1930年とかの映像である…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その11

・「ecocolo」のTINY HOMEの特集を読んでしまったからなのかどうなのか。山小屋のような建物の存在に想いを馳せる今日この頃。土と木と草花とともに立ち上がるような建物について考えている。そして建物の存在について考えることは、そのまま今の自分の住宅…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その10

・時々「oval」というミュージシャンのことを思い出すことがあって、それはある時期(2000年代前半)に電子音楽というものに興味を持ってみようか、いや、大変そうだな…とか考えながらも何枚かのCDを購入してみたりしたからで、その当時はyoutubeはなかった…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その9

・エンパイア・ステート・ビルディングを何時間も見続けるのはどうだろうと考える。エンパイア・ステート・ビルディングを何時間も映し続けた映像を見続けるのもどうだろうと考える。山登りを何時間も続ける映像を撮影していた時期があった。歩きながらカメ…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その8

・まだ見ていない映像。クリス・マルケルの『サン・ソレイユ』という映像がいつでも気になっている。DVDは持っている。でもまだ見ていない。自分が今暮らす土地の過去の映像を見たい。例えば東京の過去の映像を見たい。今の、この場所とは違った風景を見たい…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その7

・これは私の・・・です…これは私の・・・です…これは私の・・・です…これは私の・・・です……繰り返される言葉。形式。物がある。名前がある。名前でない言葉がある。言葉でない声がある。声は物を指し示す。言葉は私の物を指し示す。言葉は・・・を指し示す…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その6

・南佳孝という人の音楽が好きで、かせきさいだぁという人の音楽も好きだ。『さいだぁぶるーす』も好きだ。タケイ・グッドマンという人の映像も良い。毎年夏になるとこの音楽を聴いている。そういえばこの音楽を聴き続けている。夏まで/飛び続ける/フリス…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その5

・あらゆる映像の中で多分一番繰り返し見ている映像。おしゃれな映像。見たり、聴いたり、踊ったりしている。トリン・ミンハの『ルアッサンブラージュ』。この映像について、まだまだ考えることが沢山あるような気がしている。原則を探す。原則のない原則を…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その4

・「映像…」と思っていたら、次々に色々な映像のことを思い出した。いつか観た映画。いつか映画館で観てすっかり寝てしまったような映画のことを今一度思い出してみる夏。『路地へ』。墓参りに行くような習慣がない自分にとって、映像を見ることは少しだけそ…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その3

・世界で一番好きなエンディング。言葉もない。物語もない。ただ物体が壊れる。ただ物体が壊れ続ける。ただ壊れ続ける物体を見る時間。高校生の頃に池袋のロサ会館にて『砂丘』と『欲望』のアントニオーニ特集というものを観に行って、映画の内容はほとんど…

抽象と映像の夏、2012年の8月・その2

・真夏の夜のジャズ、を観て全く違う映像の全く違う場面を思い出していた。歌ったり踊ったりしたい。東京でもしたい。この映画を観た当時この場面を観て、巻き戻してまた観て、また巻き戻して観て、そしてまた…100回くらい観た。観たかもしれない。

抽象と映像の夏、2012年の8月・その1

・『Jazz On A Summer's Day』世界で一番おしゃれな映画。それぞれの人びとがそれぞれに楽しんでいるところがおしゃれ。同じチケット代払ったから前の方で聴かないと損とか思ってなさそうなところがおしゃれ。正しい意味での反物語。群衆について。そして風…