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  映像研究

2022年11月後半の合宿(3/3)

・202211232307。作業を終えて半身浴しながらスマートフォンで書いてみる。7:30から22:30まで、食事と休憩を除いて出来る限り作業してみた。作業をしているときの音楽は、午前が高木正勝のマージナリアで、午後が坂本龍一のツアーに落ち着いた。アルバムのリストが途切れるとAppleMusicは別の音楽を提案してくれる。大抵その提案を採用しないが、昨日提案してくれた原田郁子の2004年の『ピアノ』は良かった。懐かしい気持ちでその曲を流しながら、しかしそれから20年近い時間が流れていることに震えそうにもなる。そうした中で劇的に完成に近づいているが、同時にやはり、あと残り一週間あれば、などと思わずにいられない。予定では明日からの4日間の業務の合間をぬって作業を継続して、日曜には完成からの印刷、月曜には印刷からの製本、火曜には受け取りからの提出、というスケジュールになっている。大丈夫だろうかと、考えはじめると焦りに意識を乗っ取られそうになるが、今すべきことはなるべく首の緊張を解いて睡眠という脱力をすること。そうしてこの脱力が、明日の自分に丸ごとすべてを託す力になる。

2022年11月後半の合宿(2/3)

・202211221940。作業を終えるかどうか迷いながら書いておく記録。合宿的な3日間の2日目。午前中に予定していた作業をするっと終えて安心したのが良くなかったのだろうか。午後の作業は予想の5倍くらい大変だった。文章を頭から読み通して引用文献一覧と照らし合わせる。内容の最終確認も兼ねてと思っていたけれども、全然違う頭を使う作業だということが分かった。今30%程度を終えた。こうして少しずつ色々なことを分かっている。

 

・天気が良くて暖かいからシーツとタオルケットを洗う。あっという間に乾いて気持ちが良い。

 

・昼の休憩時にネットショッピング。必要なA4コピー用紙を2,500枚購入。

 

・夕方に集中が途切れたタイミングでコーヒー豆を購入するという口実でドライブ。もうすぐ秋が終わる。そしてもうすぐ年末らしい雰囲気に包まれる予感。その予感を感じながらスーパーへ移動して朝食用のドーナッツ、昼食用のレトルトカレー、おやつ用のチョコブラウニーとみかんも購入する。思い出してコンビニでスピリッツは『ひらやすみ』。先週購入した4巻が素晴らしかった。母校の全景のカットに感極まりそうになるなど。

 

・中断して夕食の準備。

 

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2022年11月後半の合宿(1/3)

・202211211906。作業を閉じるタイミングで書いておく記録。引き続き今月末に提出する文章を書き・読み・整える作業を続けている。丸一日作業ができる日が数日続く状況(通称:合宿)の1日目。目標としていた、通しで一度読むことが終わって少し安心している今。

 

・そういえば朝は雨だった。家族を車で駅まで送り帰宅して8:30から本格的に作業。昼食はいつも通りの学食的なレトルトカレージャスミンライスを炊き、ザワークラウトを盛り(アチャール)、豆乳ヨーグルトを混ぜて、チリとクミンを振りかけると美味しい。先週の『Over The Sun』のさわりだけ聴きながら一瞬で完食する。雨からの晴れ。少し遅れて洗濯。ややあって作業を再開。

 

・作業を中断するタイミングで一瞬ネットショッピング。自宅での打ち上げ用のワインを購入する。助けて貰った友人へのギフトも購入した。週末に届く。気分を転換しながら。少し停滞したら家の中を歩き回る。あるいは窓の外を見る。カーテンの向こうに午後の光を見る。そして写すこともする。

 

・明日のタスクを箇条書きして閉じる。もう少し作業したいくらいで止める。

 

 

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書く

・202211202205。夕食後に半身浴しながら書いても良い。

 

・起床は6:30。7:30に家を出て職場の最寄りのエクセルシオールで8:30から10:30まで書く作業。思うように進まず、しかし捗らなくともこうして「触っておく」ことが大切と知っている。手放さず考え続ける。

 

・10:30から17:00までの業務の時間が一瞬で消える。今日ふと、自分の業務の内容はその殆どすべてが「文字を読む」ことであると気がついた。思い出した。800文字の文章を10本読み、2,400文字の文章を土日で5本読み、それ以外に書かれた文字を読みコメントする。文章を読むことに意識を集中させると、書かれている内容を読み取ることと並行するようにして、書き手の意識の流れが感じられるようになる。どの箇所で沸き立ち、どの箇所で集中が途切れ、どの箇所でどのような気遣いをしたのか、分かるように思える。

 

・完成された表面に相対するように向き合うのではなく、完成させた動きを想像して、その流れに飛び込んでみること。書き手を後から追いかけるようにして読むこと。追いかけて、追いついて、背中に触れるようにコメントする。

 

・一方で自分が書いた文章を、他者が書いた文章のように読むことは難しい。自分が書いた文章を読むときの目は、いつでも近すぎたり遠すぎたりするように思える。それでも自分が書いた文章を読んで、適切な距離で焦点が合っているように感じられることもある。そうならば、その文章はもうそれで、触らなくて、良いのだろう。ひとまずそれを目指してみる。

 

・そのようなことを考えながら帰宅して、疲れが溜まっているのかぼんやりして、その後帰宅した家族に夕食の準備をお願いしてしまって、野村訓市のラジオを聴きながら体操をしていると、少しずつ意識を取り戻すことができた。ラジオも書くことがテーマであったから、あらためていま書くことついて考えている。その行為の不思議さや面白さについて思っている。

 

・本当はそろそろ「書くこと」とは別の、何か違ったことをしたいと思っている。それを求めているように思う。あるいはこうして気づく。ともあれあと少し書く。明日からの3日は、書くことと読むことに集中できる最後の時間で、ただ机に向かってそれをするだけなのに、少し緊張する。どれだけ触り続けていても、締切の時間になったら終わらせなければいけない。まずは明日の自分に丸ごと手渡す。

 

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