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  映像研究

・202004291442。昼と夕の谷。在宅業務の谷。待つばかりで何事も進めることができない。クリアにカットして自分のための作業をはじめればよいのだけれども。

 

・昨日大型書店で購入した本を開いてみる。『現代思想5月号』の「緊急特集 感染/パンデミックー新型コロナウィルスから考える」は出来事の只中でのニュースやジャーナリズムとは違う言葉を読みたくて購入した。ウィルスの拡大が多様な社会の問題を浮かび上がらせていることを俯瞰的に見て/読んで納得しつつ、何か釈然としない感じが残る。ここに書かれているのは各分野の研究者が、自らの視座から眼差した出来事ではないかと。それ以外の言葉を期待するのは筋違いと知りながらも、現実に進行しつつある出来事がスナップショットされ、手際良く言説に移し替えられていく様を思い(それほど単純なテキストではないことは理解しつつも)、息苦しさを感じた。しかし、また別の時に読めばその印象も変わるかもしれない。

 

・『mark』という雑誌を初めて手に取って初めて購入してみた。「スポーツライフスタイルマガジン」の特集は「生きるためのアウトドア」で、冒頭に「#VANLIFE」を紹介する記事などあったから、思わず購入してしまった。WIRED+山と渓谷的な印象。写真が綺麗で記事も興味深いものが多かった。「究極のサバイバルツール」「気候変動で変わる生き方」「局地に挑む者たちが目にしたもの」「アウトドアスキル2020」など。コロナのことがなかったならば、自分はきっと2020年にはアウトドア・アクティヴィティを再開することを試みていただろうと考える。2000年代にリバイバルしたバックパッキングのカルチャーに、VANLIFE的な要素を混ぜつつ、何か新しい遊びを始めていたような気がする。今となってはそれはパラレル・2020年となってしまったけれども。ともかく土や木が足りないと感じている。そういえば昨日は、オリーブの木も一本購入した。

 

・『ドゥルーズ 流動の哲学』の講談社学術文庫版を購入。自分は2011年の初夏にこの本の講談社選書メチエの版を読み、大学で再び学ぶことを現実的に考えるようになったのだから、現在何事かを考え続けていることにおいて、この本が特別な本であることに間違いない。「増補改訂」とされていたので、冒頭の部分を、両方の版を開き読み比べてみると、情報的な理由からではなく、文章のリズムのような理由で改稿されているのではないかと感じた。それほどに微妙な言葉遣いや、句読点の位置などに変化があり、違いを探すだけでも面白い。必ずもう一度読もうと思う。特に『シネマ』について箇所は、ドゥルーズ『シネマ』を読みながら、もう一度読みたい。

 

・業務のメール連絡、会議の代替としてのチャットワーク、業務のブログ、その間に映像機器のリサーチをしていた。中断。

 

ドゥルーズ 流動の哲学 [増補改訂] (講談社学術文庫)